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ダニエル・ぺナック「人喰い鬼のお愉しみ」


第一回わたし調べマイナー度ランキングも19位。
フランスの作家、ダニエル・ペナックです。

日本で出版されたペナックの本は、
本書「人喰い鬼のお愉しみ」以降のマロセーヌのシリーズと、
児童文学と、自伝小説
それと、読書に関する本2冊ともう一冊。

これから紹介するマロセーヌのシリーズでは
そんなに感じなかったけど、
作家になる前はリセの教師だったと言われれば、
そんな感じのするラインナップだなぁ
と、思ったり。




ダニエル・ぺナック「人喰い鬼のお愉しみ」
白水社 中条省平 訳

フランスのミステリーです。

主人公バンジャマン・マロセーヌは
デパートの品質管理の職についている。
と言っても
実際は客の苦情処理係。

毎日のように
客にののしられ
上役からののしられ
責任を押し付けられ
途方にくれては泣いて、
怒りに震える客から同情を引き出して
その怒りを収めてもらう
という
言わばスケープゴード役。

その彼の職場であるデパートで
連続爆弾事件が起こるのですが、
何故か常に現場にバンジャマンが居合わせるのです。
二度三度と死者の出る爆弾事件が続き、
バンジャマンが犯人として疑われてしまいますが……。

変に後引く感じ。
途方に暮れたようなバンジャマンが
気になって仕方がないと言うか。

このバンジャマン・マセローヌ本人の所在なさそうな存在感もいいんですが、
彼の家族がまたキュートなんですよね。
バンジャマンを筆頭にして、
看護婦で妊娠中のルーナ、
秘書学校に通う占い好きのテレーズ、
カメラ好きの高校生クララ、
中学生の次男ジェレミー、
それから「ちび」と犬のジュリユス。

バンジャマンたちの母親は、
それぞれに父親の違う子供たちを生んでは
長男のバンジャマンに子供たちを任せて、
新しい恋人の元へいっちゃいます。

育ち盛りの妹や弟たちを養っていくために、
どうしてもこの仕事を失うわけにはいかないんです。
だからといって、
このだらしない母親を批難することなく、
彼らは愛し合いながら暮らしてます。

この辺りの人間関係や心理について、
すぱっとわかりやすく説明されないところが、
なんとなくフランスチック。

文体はあっさり淡々としていて、
随所に小さなギャグや
さらりとしたユーモアが散りばめられてるんですが、
なんとなくウエット感も感じられます。

うん、
好き、かもしれない。
この感じは。
(2001年1月31日)




何となく、不思議な軽さがあるのに、
何となく、不思議な読みづらさもある。
なんか不思議な本です。
登場人物が変だから、だけじゃなくて
何ともいえない妙なリズム。

ベストセラーの傑作ユーモア・ミステリ
とか
痛快コミック・ミステリー
とか、
アマゾンには書いてありますが、
英米のコージーミステリーのユーモア感を想定したら
ちょっと…
いえ、かなり乖離があるんじゃないかと思います。
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 2014_10_06


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