スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 --_--_--


ジム・クレイス「四十日」



ジム・クレイス「四十日」
河出書房新社

ふふっ。面白かったです。

帯の言葉は
「炎熱と酷寒の荒野に無垢の情熱の行方を追い、
イエスと断食者たちの四十日を描いて、
生の充実と救済を問う。
透明な詩情と超感性の感触。
神なき地平の美しい冷然。
混沌の現代に静かな福音を告げ、
深い感動を呼ぶ奇蹟の名作。
新たに書きかえられたイエスの生涯」

ふふ
すっごい小難しそうじゃないですか。
でもでも、
これがすっごくスリリングで面白い作品だったのですよ。

「無神論者の描くキリストの生涯」だろうが何だろうが、
随所に新約聖書に基いたパロディがちりばめてあろうが、
まともに聖書を読んだことのない私には
その辺りは全然わかりません。
いばることではないけど、
全然わかんないの。

なのに、
これが面白いんですよね~。

物語は、
荒野で熱病に倒れた一人の商人とその身重の妻が、
隊商の仲間に置いてけぼりにされる所から始まります。
身重の妻ミリは、
このまま夫ムーサが死んでくれることを願っています。
瀕死とはいえ、まだ生きているムーサを天幕に残し、
ミリは墓穴を掘り始めます。

ほどなく邪魔がはいります。
荒野で四十日の行、
洞穴で昼間は食を断ち、
独居して祈るために旅人がやってきたのでした。

散らばってやってきたのは5人の男女。
癌、狂気、不妊、それぞれの思いを抱いてやってきた彼らのうち、
最初の四人は、ムーサの墓の近くの洞穴に収まります。
そして最後の一人は、
北方からやってきたガラリア人の青年、
イエスでした。
イエスは熱病のムーサの天幕にはいり、
ムーサの水を飲み、
四十日の行のためにそこを立ち去ります。
ほどなくムーサは、熱病が癒えます。
彼は、おぼろげに、水を飲んで去って行った癒し手を覚えています。

……そして、
元気になったムーサは、
狡猾な商人としての本性を剥き出しにして、
4人の旅人と妻を翻弄しはじめるのでした。

も~、
このムーサがめちゃめちゃヤな男なの。
でも、世慣れてない旅人たちやおびえる女たちは、
ムーサのいいなりになるしかないわけで……。

ああ~、
とにかく、スリリングな物語で面白かったです。
(2002年10月23日)




帯のくせに長げぇ!と、今回この感想を読み直して思いました。
スポンサーサイト

 2014_10_05


Comments


 管理者にだけ表示を許可する


07  « 2017_08 »  09

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

プロフィール

Sima

Author:Sima
わたしが超個人的におすすめする児童文学100選
是非コメントください。
よろしくお願いします。

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

ランキング




PAGE
TOP.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。