FC2ブログ

スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 --_--_--


ジョナサン・キャロル「死者の書」



ジョナサン・キャロル「死者の書」

ふふっ。すごく面白かったです。
今までに読んだキャロルの本の中で、一番ストレートに面白かった。
って、これはジョナサン・キャロルの処女作なんですけどね。

実はこの文庫本は、数ヶ月前に手に入れてたんですが、
中々読むふんぎりがつかなかったんですよね。
なんたってキャロルだからな~と思うと、なんだか尻込みしちゃって。
表紙の雰囲気もなんだかイマイチだったというのもありますね。
でも、読んでよかった。

偉大な俳優を父に持つ一介の高校教師トーマス・アビィ。
彼は、幼い頃から敬愛していた
今は亡き天才作家マーシャル・フランスの伝記を書こうと思い立ち、
彼がその死まで暮していた町ゲイレンへやってきます。
マーシャル・フランスの初版本を巡って知り合い、
愛し合うようになったサクソニーと共に。
フランスを知る編集者は、
フランスの娘アンナが父の伝記については否定的で、
しかも魔女じみた奇行を見せると言っていたのですが、
二人を迎えたアンナはとても友好的な態度で、
二人はいささか困惑します。
が、困惑する出来事は、アンナの行動だけでなく、
ゲイレンの町の人たちすべてだったのでした。
長く逗留するつもりで、ある家の一部屋を借りたアビィは、
ある朝、奇妙な事故を目撃します。
アイスクリームを片手に歩いていた少年が小型トラックに轢かれたのですが、
町の人たちの反応は
「こんなはずはねえんだ。わかっちゃいたが」
「あんたじゃないはずなのに」という不可思議なもの。
極めつけは、目撃者のアビィに対して発せられた
「あの男の子ははねられる前は笑ってましたか」というもの。
不可思議なアンナの態度、不可思議な町の人達の態度。
次第にアビィはその渦の中に巻き込まれていき……。

まず、何と言っても、
亡き天才作家「マーシャル・フランス」と
アビィとの関係がすごくいいんですよね。
マーシャル・フランスがいかに天才かが、
ただ本の中で「そうである」というだけに終らない魅力があったと思うんです。
架空の偉大な人物と言えば、アビィの父もそう。
アビィが押しつぶされそうになっている有名な映画スターの威光が
これまたきっちり描かれてます。

キャロルの作品でいつも私がめげてしまう恋愛についても、
比較的あっさりしてて読みやすかったような……。

途中からめちゃめちゃ不穏な成り行きになってきて、
これがクーンツの作品なら絶対にハッピーエンドだから
安心してスリルを楽しめるんだけど、キャロルの作品だからなぁ
と一時も安心できなくて、
も~めちゃめちゃ怖かったですね。えへへ。
(2002年11月26日)
スポンサーサイト

 2016_10_05


Comments


 管理者にだけ表示を許可する


07  « 2018_08 »  09

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

プロフィール

Sima

Author:Sima
わたしが超個人的におすすめする児童文学100選
是非コメントください。
よろしくお願いします。

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

ランキング




PAGE
TOP.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。