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バリー・ロペス「鳥たちが聞いている」



バリー・ロペス「鳥たちが聞いている」

うう~ん、とてもよい短篇集でした。
シンプルで力強い文章と奇を衒う事の無い物語ばかりなんですが、
それらが非常に繊細で静謐な雰囲気を湛えているんですね。

裏表紙折り返し部分の著者紹介によりますと、
ロペスは
「1945年、ニューヨーク生まれ。1978年『狼と人間』でジョン・バローズ賞を、1986年には『極北の夢』で全米図書賞を受賞。つねに野生を思考する自然派作家。その静謐な視線から生まれる硬質な作風には作家のファンも多い。」(全文)
とあります。
「つねに野生を思考する自然派作家」なんて言われたら、
イメージの貧困……というか片寄ってる私は、
げっマッチョ系?エコ系?なんて思っちゃいましたが、
もっと味わい深い作風でしたね。

一人の隠者に惹かれつつも
彼の生活に踏み込んで行くことの無かった男の語る物語「ティールの川」。
オーデルの東、
マグダレナ山中のベネット川地方とよばれる辺りに住みついた
ジェームズ・ティールという隠者に
少年時代から惹かれてはいるのだけど、
直接の交流があるわけではないんです。
が、語り手の心に深く影響を与えた人物なんですね。

「エンパイラのタペストリー」の語り手は女性。
下宿屋を営む未亡人です。
彼女のところに一時期下宿していた
独身の女教師エンパイラについて語られるんです。
語り手の女性は、初めのうち、
エンパイラについてあまり良い感情を持っていません。
あまり良くない噂と共にやって来た
個人主義の独身女性に感じる反発の元がどこにあるのか。
あ~、それって分かる~って感じでした。
そしてその反発の出所に気がついた時から
彼女はエンパイラに素直に近づいて行けるようになるんです。

「自然に生きる事」に誠実であることの覚悟、
「ナチュラルに生きる事」に誠実であることの覚悟などについて
考えさせられる短篇集でした。
作中には、その覚悟とは例えばコレだ!という結論はないのですが、
小さくない覚悟が必要であることは確かですよね。
(2003年2月4日)
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