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カート・ヴォネガット・ジュニア「タイタンの妖女」



カート・ヴォネガット・ジュニア「タイタンの妖女」

わたしのようにSFを読んでいて小難しい用語の説明なんかがあると
すっ飛ばして読んでしまう人間にとっては
すっ飛ばす箇所のあんまりないところも嬉しいSFです。
逆にとっぴすぎる展開に拒否反応を起す人もあるかもしれない、
ある意味不親切な作品とも言えるかも。
事象に対する説明があまりにも少ないんだもの。
いや、説明は多すぎるかも知れないけど、
読者に基本の知識が必要ないような説明というか。
まあ読んでりゃおいおいわかる事もありますが。

かつて
「火星から二日の距離にある、星図に出ていない、ある時間等曲率漏斗(クロノ・シンクラステイック・インファンディプラム)のまっただなかへ、自家用宇宙飛行船でとびこんでしまった」
ウインストン・ナイルス・ラムファードは、
この九年間五十九日ごとに「実体化現象」を起して、
妻だけが残されてる屋敷に実体化するんですが、
万人がちらりとでもこの稀有な現象を見たいと願っているのにもかかわらず、
ほとんど誰もそれを拝める人間はいないんです。
群衆は現場近くに集ってのっぺりした塀を見つめて想像するのが関の山。
それでもみんな集ってくるんですよね、物欲しそうに。
このあたり、冒頭から作者の悪意が見えます。

ある時、珍しくこの実体化に一人の男が招待されます。
男は享楽的な大富豪マラカイ・コンスタント。
実体化したラムファードから、
火星でラムファードの妻と番わせられ、子をもうけ、
水星、地球を経てタイタンへ趣く運命にあると告げられます。
なにもかもラムファードの手の内で翻弄されるコンスタント……。

人類への皮肉に充ちたブラックな味わいです。
ブラックはブラックでもジョークの方のブラックという感じ。


そうそう、
私の大好きなメアリー・W・ウォーカーの
「神の名のもとに」に出て来る
「タイタンの大気は、地球の春の朝、パン屋の裏口から漂う空気のようだ。」
という一節、
こちらと訳し方が微妙に違うんですよね。
出来れば統一してくれたらよかったのになぁ。



以上の感想は、多分2001年以前に読んだものを、
2001年ぐらいに書いたものと思われます。
今だと違う表現をするかもなぁって気もしないでもないですね。
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 2016_09_26


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