スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 --_--_--


アンジェラ・カーター「ブラック・ヴィーナス」



アンジェラ・カーター「ブラック・ヴィーナス」
河出書房新社

本書はアンジェラ・カーターの自選による短編集です。
アンジェラ・カーターというと、
長編「夜ごとのサーカス」「ワイズ・チルドレン」がとてもすきなんですが、
短編の方はどうもやっぱり私と相性が悪いようで残念です。
嫌いじゃない、というか好きなテイストの作品も多いのだけど、
ごてごてと飾りつけた饒舌さがどうも気になるんです。
体のどこかがむずむずするような…。

表題作「ブラック・ヴィーナス」は
ボードレールの褐色の肌の愛人の物語。
「哀しい、哀しい、サンドピンクにけむった、八月も終わりの夕べ、心をえぐり取られるような哀しさ。空一面を覆った雲の紗布(さふ)を切り裂き、射しこむ薄日、街は憂いに満ち、いいようのない苦い悔しさにさいなまれる。」
と続くこの出だしでいきなりうっと躓いてしまいました。
この他、エドガー・アラン・ポー、リジー・ボーデンなど、
実在の人物を下敷きにした作品がいくつか収録されてますが、
どうも読後にもやもやっとするものばかり。
何も響いてこないのが、逆に不安にさせられました。
理解出来ない私の感性が駄目ですか?みたいな感じで。
うーん、
ネームバリューのあるそれらの名前を出さずに、
一人の女、一人の男としてそれぞれがかかれていたら、
また違った感想になっていたかも知れないなってちらっと思いました。
あと雰囲気たっぷりのさまざまな措辞を半分削ってくれたら…。
白人女性がアメリカインディアンのある部族の一員となる
「わが殺戮の美女」も、なにか一つむずがゆい感じ。
あとがきには「マジック・リアリズム」という言葉があったけれど、
なんだか違うような気がしました。
ああ!こう、もっと「言葉」に酔って頭がぐるぐるするような…。
って、私の言葉もひどいものですが。
既存のイメージを引きずらないで読めた
「キッチン・チャイルド」は本書の中で一番素直に楽しめました。
(2005年4月15日)
スポンサーサイト

 2016_09_25


Comments


 管理者にだけ表示を許可する


07  « 2017_08 »  09

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

プロフィール

Sima

Author:Sima
わたしが超個人的におすすめする児童文学100選
是非コメントください。
よろしくお願いします。

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

ランキング




PAGE
TOP.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。