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アンジェラ・カーター「魔法の玩具店」



アンジェラ・カーター「魔法の玩具店」
河出書房新社

「十五歳の夏、メラニーは自分の体が血の通った生身のものだと初めて気がついた。ああ、わたしのアメリカ、新発見の大陸よ。彼女は恍惚として探検の旅に出た。」
という文で始まる物語。
イギリスの田舎で裕福な生活を送っていた少女メラニーは、
突然両親を事故で失い、
弟妹と共に、ロンドンのまだ見ぬ叔父の家で暮すことになります。
そこは、妖しい玩具店で、
叔父の妻と彼女の二人の弟がメラニーたちを迎え入れてくれたのですが、
叔父フィリップは、気難しい、
操り人形に異常な熱心さを持った男だったのでした。
学校へ行くことも出来ず、
叔父の顔色を窺いながら息を詰めて暮す毎日の中で……。

性の目覚めと成長の痛みを描くって感じなのかな。
第一部での母のウエディングドレスと夜の庭での出来事。
第二部以降での、繰り返し叫ぶ鸚鵡、からくり玩具、
操り人形たち、深夜の音楽会など
妖しい雰囲気と不潔極まりない環境と閉塞感。
ううーん、
現実と幻想の間で揺れるメラニーの肌感覚が
めちゃめちゃ共感できます。
ラストの喪失へのつぶやきが切ないし。とても面白かったです。
物語的には、動きがあるのは第二部に入ってからなんだけど、
第一部がまたいいんですよ。
冒頭に引用した文章からも分るとおり、
性に目覚めたばかりの少女の喜びと畏れにむせ返りそうなぐらい。
メロドラマならば、きっと続きがあるだろうけど、
ここで終って続編が出ないところがうれしいな。
(2002年2月17日)
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