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リチャード・ビアード「永遠の一日」



リチャード・ビアード「永遠の一日」
東京創元社

1993年11月1日。
EUが誕生した日、フェデリコ・フェリーニが73歳で、
リバー・フェニックスが23歳で亡くなった日。
イギリスのどこかで、あるいはロンドンで、
スペンサー・ケリーとヘイゼル・バーンズの特別な一日が巡る。
1993年11月1日、イギリスのどこかで、スペンサーとヘイゼルは生れる。
1993年11月1日、10歳のヘイゼルは海辺に、10歳のスペンサーはサッカー・コートに。
1993年11月1日、イギリスのどこかの砂丘で12歳のスペンサーとヘイゼルは出会う。
12歳の、14歳の、16歳の、18歳の
さまざまな年齢のスペンサーとヘイゼルにとってのこの日。

なんだか、とても不思議な物語でした。
読後感はとても素敵な物語を読んだようないい気持。
この物語の中の時間は、
いくつかの誰かの回想シーンをのぞけば全部、
1993年11月1日に起こったことなんです。
軸となるのは、24歳のスペンサーとヘイゼルの1993年11月1日。
たった一日の、だけどとても長い時間をかけた二人の恋愛の物語、
なんていうとヘンな感じですが、そんな作品なんです。
恋愛小説が大の苦手の私ですが、
この作品の魅力的な仕掛けのおかげでとても楽しく読むことが出来ました。

単なる恋愛小説じゃないのは、数少ない登場人物たちの奇妙さにもあります。
極度の外出恐怖症の老人ウィリアム。
彼は目に入るもの、耳に聞こえるものすべてに名前があり、
過去があり未来があること、そして自分の目に見えるより向うにも
ずっと世界が広がっていることに対してパニックを起こしてしまうのです。
もう一人、ヘンリー・ミツイという青年の存在。
彼は今日、
日本から来た父親に連れられて日本へ帰国させられることになっています。
かつて、東京の自宅アパートに
大量の猛毒のリシンを隠し持っていたことのあるヘンリーは、
今日、通信教育の教師であるミス・バーンズと、
とにかくランチを共にして結婚をするのだと心に決めています。
あるきっかけで、
ミス・バーンズがこの日
スペンサーとウィリアムの住む家に居ることを知ったヘンリーが
やってくるところから、
物語の緊張感がじわじわと高まってくるんです。
変わった設定と仕掛けだけど、
奇抜と言うほど派手な押し出しじゃないところが
また好感が持てました。面白かったです。
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 2016_07_09


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