スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 --_--_--


ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「デイルマーク王国史4時の彼方の王冠」



ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「デイルマーク王国史4時の彼方の王冠」
創元推理文庫

ミットが北部に来て約一年。
その間彼を庇護し、教育を受けさせていた
アベラスの女伯爵から呼び出されたミットはとんでもない指令を受ける。
「唯一の者」の娘だとして
デイルマークの王になろうとしている少女ノレスを暗殺せよというのだ。
同席していたハナートのケリル伯爵に、
ミットと共に北部へ来た
ネイヴィス、ヒルディ、イネンの身の安全についてほのめかされたミットは
その命令をその場ではねつけることは出来なかった。
が、だからといって北部の伯爵の手駒となって殺人を犯すなど絶対にしたくはない。
とにかく、ミットはとりあえずアデンマウスへと向かい、
そこで親衛隊員となっていたネイヴィスと再会した。
ミットとネイヴィスはノレスの旅に同行することになる。
詩人(うたびと)へステファンとモリルと共に。

一方、彼らの時代からずっと後、
現代のデイルマークに生きる13歳の少女メイウィンは、
父親が館長を務めるタンレノス宮殿を見学中に、
父の助手ウェンドによって過去へ送り込まれてしまう。
ウェンドの話では、二百年前、
デイルマークの王となるはずだったノルスという少女に
メイウィンはそっくりだという。
しかしノルスはアデンマウスから王冠を探す旅に出たが、
途中で忽然と姿をけしてしまったのだ。
だから現在大王と呼ばれるアミルが王位につくことになったのだ、と。
そして、ウェンドは、
消えたノルスの代りにメイウィンを過去に送ってしまったのだった。
かくして、
ノルス暗殺の密命を受けたミット、ネイヴィス、
これから何をなすべきかも分らないままのノレス=メイウィン、
南部人であるミットへの嫌悪感を隠そうともしない詩人の少年モリスらは旅立ったのだった。

あ~、面白かったです。
今まで読んできた物語がすべてぴたっとこの本に集まってきたんですね。
単にオールスター登場、というのではなくて、
「デイルマーク王国史」を形作るために必要なピースがすべて集まった、
という感じ。
登場人物誰もが何か思うところがあるようで、
全然先が読めないまま、わくわくと作品の中に引きずり込んでくれました。
彼らの軽妙な会話と、
現代の日本に生きる平凡な私でもすんなりと共感できるような
彼らの心の機微も楽しいんですよね。
みんないきいきと血の通ったキャラクターなの。
結構分量のある本なんですが、途中で本を置くのが惜しいぐらい面白かった。

こうやって最終巻が出てしまうと、
その構成の上手さには感心してしまいますね。
あ~、なるほど、これがこうはまるわけか、とか。
(だからといって「呪文の織り手」をまた読み直したいとは思わなかったけど)
ははぁ、「王国史」ってのはたしかにそうだなぁとか、
いろいろと納得しきりで、
イギリスではこれが第3作の後14年も待たされたと知ると、
日本に紹介されたのがとても遅くてラッキーだったと心から思います。
14年!絶対待てないよ。
(2005年5月6日)
スポンサーサイト

 2016_05_26


Comments


 管理者にだけ表示を許可する


04  « 2017_05 »  06

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

プロフィール

Sima

Author:Sima
わたしが超個人的におすすめする児童文学100選
是非コメントください。
よろしくお願いします。

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

ランキング




PAGE
TOP.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。