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クライヴ・ウッドオール「キリック 翼の冒険者」



クライヴ・ウッドオール「キリック 翼の冒険者」
ソニー・マガジンズ

<鳥王国(バードダム)>は今危機に瀕していた。
ここ数ヶ月の間、残忍なカササギが小鳥たちを情け容赦なく襲撃し、
多くの鳥たちが絶滅してしまった。
スズメ、ツグミ、クロウタドリ。
そしてコマドリの生き残りはキリック一羽だけになっていた。
最愛の恋人セリーヌも殺されてしまった。
何故自分だけが生き残ったのだろう。
キリックはしつこく襲ってくるカササギたちから逃れることが出来たが、
この悪夢から逃げ出せるとは思えなかった。

タングルウッドの老フクロウ、トマーのもとを訪ねたキリックは、
ある重要な任務を与えられる。
残忍で凶悪なカササギたちによる
バードダムの消滅を防ぐために立てたトマーの計画を助ける大切な任務なのだ。
それは小さな一羽のコマドリには荷が重過ぎる旅を強いるものだが、
バードダムの未来を背負ってキリックは旅立った。

うん、読んでおいてこんな風に言うのはヘンですが、
思いがけなく面白かったです。
かつて「フクロウ委員会」によって平和が維持されていたバードダム。
そのフクロウ委員会の現在の長”偉大なるフクロウ”であるセリバルに近づき、
この賢者から国中のあらゆる鳥の知識、
彼らの住処や弱点などを聞き出したカササギがいたんです。
そのカササギの名前はスライキン。
スライキンは体こそ小さいものの、
残忍な心と極めて高い知能、卑劣さ、凶暴性を持ったカササギで、
彼はまたたく間にカササギのトップに立ち、
セリバルから得た知識を駆使して他の鳥たちを襲っていくの。
セリバルはまんまと騙された己を恥じ、
そのままフクロウ委員会は会議に集まることがなくなって、
冒頭のあらすじの時点へ続くわけです。
もうこの時点でバードダムはぼろぼろ。
殆んどの小鳥たちは絶滅し、渡り鳥たちは飛び去り、
残った鳥たちも憂慮しつつ息を潜めて暮らすような毎日。

で、
ずっとこのスライキン率いるカササギたちの暴走を止めたいと考え続けてきたトマーは、
小さなキリックが今までなんとか生き延びて、
フクロウである自分の前に畏れる事なく姿を現したのを見て、
彼こそが自分の計画を遂行してくれるヒーローだ!と考えるの。
旅立ったキリックですが、
こちらにはトラスカという一匹の残忍なカササギが
しつように追ってきます。
コマドリの最後の一羽であるキリックを殺すこと、
これが彼の任務であり、残忍な心の喜びなの。

「勇気と友情の動物ファンタジー」なんて言っても、
爽やかで可愛らしいものとはちと違います。
スライキンとトラスカ。
この二羽のカササギの異常な残忍さが、
これがまた非常に生々しく迫ってくるんですよね。

スピーディな展開の中で
何度も危機を乗り越えながら旅を続ける
というキリックの冒険物語に終らない、
ドラマチックな心理描写が良いですねぇ。

ディズニーがいちはやく映画権をゲットしたということですが、
2時間弱のアニメの中に納まりきるとは思えないなぁ、この面白さ。
児童文学の範疇にあるようですが、
大人も充分に楽しめる動物ファンタジーではないかと思います。
(2005年7月1日)
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