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ガイ・バート「ソフィー」


ガイ・バート「ソフィー」
読売新聞社

この間よんだ「穴」の後で書かれたガイ・バートの2作目。
またまた奇妙な味わいの展開のアンファンテリブルぶり。
とは言え、前作と打って変わって、
今回は静かな田舎の邸宅で、密やかに育つ姉と弟のきょうだいのお話です。
すっごく頭が良いけど、それをその頭脳で巧妙に隠している姉と、
その姉に完全に庇護されている弟。
弟マシューにとって姉ソフィーは全知全能の女神とも言える存在で、
二人っきりの楽園のような暮しが続いていたのでした。
ちゃんと二親がいるのだけど、
父親は不在がち、母親は何故か自分の殻に閉じこもっていて、
子供たちはほったらかし状態なの。
でもマシューにとってはソフィーが居てくれたらそれでよかった、
それで満ち足りた暮しだったんですね。
物語は、
マシューによる子供時代の回想と、
すでに成人したソフィーの現在形の語りという
二つの形が交互に書かれています。
で、この現在形の語り部分の状況は、
やはり成人しているマシューがソフィーを、
空家になっているかつての我が家で監禁しているというもの。
で、どういう理由からなのか、
マシューがソフィーを一方的に非難している形なんです。
そして、そのソフィーに対して少年時代のことを語るという形なの。

最後まで謎めいてて、一体何がこのきょうだいに起こったのか、
思わず物語に惹き込まれてしまいます。
この過去の物語が雰囲気があっていいんですよ。
イギリスの田舎の屋敷。
二人だけの秘密の中に暮している幼いきょうだい。
繰り返し見る「グレイディーじいさん」の怖い夢。
ノスタルジー漂う回想が
どんどんダークな色合いを放ち始めるところなんてもう良かったです。

ただ、ラストの展開は、
さして「驚愕の」という感じでもなくて、
前作の驚きを超えるものではなかったですね。
(2002年6月27日)




わたしが読んだのは読売新聞社から出たものなんですが、
現在は創元推理文庫の方で出てるみたいですね。
ここから出てるとミステリーぽいですね。
わたしはそう思っては読まなかったんですけども。
ちなみに、訳者はどちらも黒原敏行とクレジットがあるので、
同じものではないかと思われます。
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 2016_04_19


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