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コニー・ウィリス「犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」



コニー・ウィリス「犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」
早川書房

オックスフォード大学は目下、
コヴェントリー大聖堂の復元計画のためにてんやわんやの状態。
復元計画の責任者であり、スポンサーのレイディ・シェラブネルは、
特に思い入れの深い「主教の鳥株」の行方を捜せと、
学生や職員を総動員して当たらせていた。
時代は2057年。
オックスフォード大学にはタイムトラベルのための機器があるのだ。
史学部の学生であるネット・ヘンリーも、
「主教の鳥株」探索に狩り出されている一人で、
度重なるタイムトラベルのために
重度の「タイムラグ(時代差ぼけって感じ?)」に陥っていた。
医者から2週間の安静を言い渡されたヘンリーだが、
超人手不足の大学は彼を解放してくれなかった……。
19世紀ヴィクトリア朝へと送られたヘンリーの基本的な目的は
レイディ・シェラブネルにも手が出ないところでゆったり「休養」だが、
もう一つちょっとした任務を負っていた。
しかし問題なのは、
タイムラグのために聴力も思考力も麻痺して混線状態になっていたヘンリーには、
その任務についての説明がよく理解出来てないまま送り出されたことだった。

この作品は、
ジェローム・K・ジェロームの
「ボートの三人男 犬は勘定に入れません」への
オマージュとなっている作品です。
うん、とても面白かったです。
主人公のヘンリーの飄々としたキャラクターが味があって、
ハラハラドキドキ展開のSFプラスミステリに
妙なのんびり風味が加味されてるんですよね。
明るくてテンポのいい作品でした。

ヘンリーと共に21世紀と19世紀を行き来するヴェリティが
ほどよい手綱となって進んでいくんですが、
この19世紀の彼らに関わる登場人物たちがまた魅力たっぷりなんです。
ヘンリーの任務は無事果されるのか?
「主教の鳥株」の行方は?
タイムトラベルのいくつかのタブーを破ることで
生じる齟齬が生み出す影響は?

このタイトルの「犬は勘定に入れません」、
もしかして作中に登場する愛すべきブルドッグの
シリルのことを差してるのかなってなんとなく思いましたが、
どうなんでしょう。
他の登場人物(猫も含めて)はみんな
その行動が歴史の齟齬やその自己回復などに関わってくるのに対して、
シリルだけがそれと関係なく泰然としてるような感じなんですよね。
それにしても、
いきなり「主教の鳥株」って何だ?って疑問にぶつかるんです。
しばらくしてそれが「花瓶」なのだと分かりますが、
でもやっぱり「主教の鳥株」って分かりにくいよね……
と妙に拘ってしまう器の小さい私。
(2005年4月10日)
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