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コニー・ウィリス「航路」



コニー・ウィリス「航路」 上下巻
ソニーマガジンズ

うう~ん、すごく面白かったです。
臨死体験という結構重たいテーマなんですが、
割とサクサクっと読める軽い筆致が心地よくて一気に読んでしまいました。

ヒロインはデンヴァーの大病院にオフィスを持つ認知心理学者ジョアンナ。
臨死(NDE)体験者の聞き取り調査に忙しい日々を過しています。
彼女は神経内科医のリチャードと共に、
疑似臨死体験ができる薬を使用したNDEの研究を始めますが、
理想的な被験者の数の少なさに行き詰まってしまいます。
そしてついにジョアンナは自身が被験者となる事を決断するのでした。
臨死状態の彼女が体験したこととは……。

なーんて書くと、
本の中でも触れられていますが
映画「フラットライナーズ」みたいな怖い話みたいですが、
そうではありません。
「臨死体験」とはつまり何なのかということを
客観的に科学的に検証して行こうとした研究者の物語なんですね。
注意深く宗教性を排除して、トンデモ系の結論に飛びつかず……
と言う感じで序盤から中盤にかけては、
非常に慎重な研究が続けられるんです。
いや、物語のテンポは非常にいいんですけどね。
研究は慎重だけど、
登場人物はみんな非常に慌ただしくて毎日大忙しという感じ。

色々言うともう、すぐそれがネタバレに繋がりそうで怖いんですが、
随所に散りばめられたさまざまな臨終の言葉、
アルツハイマー、危険と隣り合わせのERなどなど、
語りたい個所が山ほど。

あ、後この作品は内容は全く違いますが
「ドゥームズディ・ブック」と似てると思いました。
物語の構成の仕方から、精神的にすっごくタフな子供が登場するところまで、
なんとなく似てる感じがしました。
そうそう、古今の映画に関する記述も多くて楽しかったですね。
ホントにコニー・ウィリスは映画が好きなんだという感じで。
しかも割とポピュラーなタイトルが並んでるので
すぐに語られてる映画の内容が思い出されるのが嬉しかったです。

えーって驚かされたり、
うはぁってたおれそうになったりしながらも、
ラストは(色んな意味を込めて)深いため息でした。
タイトルが何故「航路」なのか、それも読めば分かります。
SFファンならずとも楽しめる作品です。
(2003年1月12日)
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 2016_04_16


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