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コニー・ウィリス「ドゥームズデイ・ブック」



コニー・ウィリス「ドゥームズデイ・ブック」
早川書房

二段組で600頁以上という超分厚い長編で、
借りてきた日にこの本を足の上に落してしまうと言う
恐ろしい(?)いわくのある本です。(笑)
しかし面白かった~。

まず基本となる元の時代は2054年。
オックスフォード大学の史学部の学生のキヴリンは
歴史の研究の実習のために過去へのタイムトラベルを決心します。
でも、彼女の行こうとしている先は中世、
まだ後世の歴史家が足を踏み入れていない時代なのです。
追剥ぎが跋扈し、魔女裁判が行われ、
ペストなどの病がはびこる時代。
非公式とはいえ指導教授として
彼女の身を案じるダンワーシイ教授は猛反対しますが、
キヴリンはとうとうネットを開いて旅立ってしまいます。
期間はクリスマスをはさむ2週間。
しかし、
2日ほど繰り上げてあわただしく行われたタイムトラベルの直後に、
担当技師が謎の病で倒れてしまうというアクシデントが……。
「なにかおかしい」
高熱にうなされながら技師の口走った言葉に
言い知れない不安を覚えるダンワーシイ教授。
14世紀にいるキヴリンをなんとか救い出したいと奔走する教授ですが、
大学構内はあっというまに正体不明のウィルス問題に占拠され、
関係者は全員隔離されてしまうのでした。
そして、一方のキヴリンも、
14世紀についた途端、病に倒れて意識不明になってしまいます。
かろうじて、その時代の人間に助け出され
一命を取り留めたキヴリンでしたが、
意識不明になっていたため、
未来に帰るためのゲートが開く出現地点が
分からなくなってしまっていたのでした。

いや~、のっけからぐんぐん話が進んで行くので、
おどろくぐらいあっという間に物語にのめりこんでしまいます。
21世紀でのダンワーシイ教授側のトラブルと
14世紀でのキヴリンの身に降り掛かる出来事がどっちもすごいんですよね。
14世紀の人々の考え方や行動に説得力がある上に
それぞれの人物像がすごくリアルで、
とにかく引き込まれてしまいました。
未来人だからって何も出来ないキヴリンの無力感が迫力ありました。
二つの時代の二人の主人公とすっかり同化してしまって、
ダンワーシイ教授の右腕として頑張るコリン少年や
キヴリンになつく幼いアグネスや12歳のロズムンドなどの
子供たちを可愛くていとおしく思って、
ダンワーシイの同僚メアリや
14世紀の無学な神父ローシュに心強さと尊敬を感じてしまいました。

タイムトラベルというSF的な道具立てであるとか、
または中世ヨーロッパへ実地の研究をしにいくとか、
もしかしてちょこっとでもむずかしかったり退屈だったりするのかな
って思われる人がいたら、
それは全然ありませんって胸をはって言えますね。
とにかく、ぐんぐん展開していく物語に
うわ~~どうなっちゃうの?これからぁ~っ
て感じでずっぽり嵌ってしまえるとても面白い物語です。
(2001年12月6日)
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