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ネプリ句集「アイスバー」の季語について2



ネプリ句集「アイスバー」の季語説明その2です。

麦茶冷ゆ(むぎちやひゆ・むぎちゃひゆ)
「麦茶」あるいは「麦湯」の傍題「麦茶冷す」。
今は四季を通じてペットボトルの麦茶が飲める時代ではありますが、
それでもまだ「麦茶」は夏の飲み物の王様な気がします。

夕立(ゆふだち・ゆうだち)
夏の午後のにわか雨のこと。
短時間ではあるけど時に激しく降ったりします。
「夕立かな」などの使い方をするときは
「ゆだち」と読ませることが多いですね。
「驟雨」「村雨」「スコール」なども「夕立」の傍題。

ラムネ(らむね)
夏の清涼飲料水。
瓶の中に栓の代わりにガラス玉がはめてあることとか、
夏祭りなどで冷しながら売られてたりと
子供の頃の思い出を誘う飲み物な気がします。

蜥蜴(とかげ)
「青蜥蜴」「瑠璃蜥蜴」「縞蜥蜴」など
トカゲ亜目の爬虫類の総称、だそうです。
イモリやヤモリなんかと比べてもしゅっとしてて
なんとなく妖しい魅力があります。
漢字で書くと
「井守」「守宮」に対して「蜥蜴」ですから
もう字面だけでもしゅっとしてます。

枇杷熟るる(びはうるる・びわうるる)
枇杷の実が熟れるのは六月頃。
ちなみに「枇杷の花」の方は十一月頃に咲いて、
冬の季語となります。

入道雲(にふだうぐも・にゅうどうぐも)
「積乱雲」「積雲」の俗称で、これらも全部夏の季語。
青い空に真っ白な入道雲っていえば、
夏空の象徴みたいな感じですよね。

浴衣(ゆかた)
夏祭りなどに着たりする一重の着物。
という説明もほぼ不要ではありますよね。
もともとは入浴時に着た湯帷子(ゆかたびら)で、
基本的に寝巻きとか
室内用の着物として定着していったとか。
ところで、
この句では「蝶よ花よ」と
「蝶」「花」というそれぞれ春の季語が使ってありますが、
前回書いた通り、季重なりとして嫌う向きもありますが、
まあ、「蝶よ花よと」って慣用句みたいなもので
その辺りは季語として機能してない
……んじゃないかと思ってます。

十薬(じふやく・じゆうやく・どくだみ)
四つの花弁が十字になって見えますが、
この白いのは苞で、
本当の花はその真ん中に立つ芯のような穂。
葉っぱが臭いとか、ハート形とか
民間薬として有名とか
いろいろあるけど、まあ地味な花です。

夏月(なつづき)
「夏の月」の傍題的に考えて使ってます。
ちなみに、夏季の出る月、のことではありますが、
「夏の月」は傍題に「月涼し」ともあって、
この季語の意味的には「月涼し」という感じを
表現したもの、っぽいところがあります。
ほら、夏って当たり前ですが暑いじゃないですか。
それでも月が出るぐらいの時間になると、
気温的にも心情的にも、
やや涼しさを感じる(求める)
みたいなとこですかねぇ。
ナチュラルに「夏月」ってそういう意味で使って、
今のところ、それについて誰かに突っ込まれた
という経験はありませんが、
「夏月」って
「かげつ」って読ませることが多いみたいですね。

寝茣蓙(ねござ)
イグサで編んだ茣蓙(ござ)で、
夏の寝苦しい夜などに、敷布団の上に敷いて
そのひんやりとした涼しさで寝る、
という昔の日本人の知恵的なやつ。
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 2016_03_11


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