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ジュリアン・バーンズ「フロベールの鸚鵡」


ジュリアン・バーンズ「フロベールの鸚鵡」
白水社

なかなか面白かったですね。
軽妙な味わいのフロベールに関する考察を軸にした小説、
という感じでしょうか。
こういう作品って、どう表現したら良いのかわからないですね。
ちなみに、
ご存じの方も多いと思いますが、
フロベールというのは「ポヴァリー夫人」の作者として日本でも高名な19世紀の作家。
「ポヴァリー夫人」は、まあ端的に言えば、
田舎の医者の奥さんの不倫とその破滅を描いた小説です。
で、私自身もフロベールに関してはその程度の知識しかなく、
「ポヴァリー夫人」を大昔に読んだ事があるだけなんです。
もう少しフロベール作品に親しんでたら、
又は19世紀後半の(特に)フランス文学を読んでたら
より楽しくこの「フロベールの鸚鵡」も読めたのではないかと思います。

この作品の語り手はバーンズ自身ではなく、
ジェフリー・ブレイスウェイドという六十過ぎのやもめの医師、
子供は既に成人している、と作中にあります。
が、この作品の語り口の軽妙さ、
六十過ぎの男とは思えない若々しさに溢れててとても読みやすいんですよ。
「フロベールがルーアン博物館から借り出し、
『純な心』を執筆する間、机上に置いていた」
という鸚鵡の剥製との出合いから物語は始まります。
って、「物語」という感じではないですね。

負け犬根性の染付いた食わせ物の情報提供者との逸話、
オリジナリティ溢れる年表、
ある女性評論家についての話など
魅力的な撒餌に誘われて読み進んで行くうち、
次第に読んでいる方にフロベール像が作り上げられて行きます。
ラストの締めかた、見事でした。
(2003年2月3日)
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