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スタニスワフ・レム「完全な真空」



スタニスワフ・レム「完全な真空」
国書刊行会

これは1971年に書かれた、架空の本の書評を集めた書評集なんです。
15篇の書評と、一篇の講演テキスト。
この講演というのも、レムが行った講演ではなく、
アルフレッド・テスタ教授が
ノーベル賞受賞の際に行った講演のテキストというもの。
どこからどこまでが現実にあることで、
どこからどこまでがレムのオリジナルなのか
判別がつきにくいところが憎いですね。

憎いけど、これがまた面白いんですよ。
でも、すべてが面白いと言えないのがつらいですね。
元ねたがある、または評論の中で比較されているものを知ってないと
全然わかんないものが多いんだもん。
と、いいつつ
わからないなりにうひひって笑えちゃうこの面白さって一体なに?
この「うひひ」がまた……暗い笑いなんですよね。
我ながら、はっきり言って。
ワカンナイけど何だかニヤニヤしてしまうというか。

全体的に言うと、
私は「虚数」の方が読んでるときのワクワク度が高かった気がしますが、
もちろんこの「完全な真空」も面白くなかったというわけではありません。
いくつかの本に関しては、
ああ~っ、その本自体が読みたくなるじゃん
って気持ちに襲われてしまったぐらい。

無人島に漂着した男がその空想の中から下男や下女を作り上げ、
しまいには無人島が群集でいっぱいになってしまうという
マルセル・コスカの「ロビンソン物語」とか、
ストーリーははっきりとはわからないけど、
何やら十四歳の白痴の少年の物語で、
「白痴が病気のおばあさんを殺したのか―
つまり、自分の手でおばあさんにとどめをさしたのかどうかは、
結局読者にはわかりません」
と書評で書かれてる
ジャン・カルロ・スパランツァーニの「白痴」とか、
その本自体が凄く読みたくなる書評でした。
(2002年9月28日)
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