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イアン・バンクス「蜂工場」



イアン・バンクス「蜂工場」
集英社文庫

え~っ、お噂はかねがね……という感じの作品で、
中々実際に読む機会が無かったんですが、
ブックオフの100円棚で発見してしまい、
とうとう読むことになっちゃいました。

16歳のフランクはスコットランドの小さな島で父と二人で暮らしています。
ヒッピーだった父親の気まぐれな考え方か何かで戸籍も入れられず、
人前では父親を「おじさん」と呼んで育ったフランク。
学校にも通わず、父から直接教育を受けて、
ほとんど小さな島の中だけで暮してきたのでした。
幼い時に犬にペニスを噛み切られたという肉体的な欠陥を持ち、
現在精神病院に収容されている兄を持ち、
奇妙な儀式めいた小動物の殺害を繰り返しているフランク。
彼なりに秩序だった生活が乱され始めたのは、
精神病院から兄が脱走したというニュースだったのでした。
そして、その兄から今から帰るという電話があり……。

いや~、
このサイコっぽい少年フランクの一人称で語られる物語、
色んな意味ですごかったです。
まずとにかく
フランクの小動物虐待のディティールがめちゃめちゃ細かいの。
いっちゃった子本人が語ってるってリアリティがありますよね。
この細かさ。
しかも、それが、
どす黒い怒りなどからの衝動ではなくて、
宗教儀式に近い行為だから、
妙にねちっこさが感じられないんですよね。
この妙なあっさり感で、
幼い頃に犯した三つの殺人事件のことまで語られちゃったらもう。

フランクの兄エリックが精神病院へ行くことになった
直接間接の理由についても、うわ~って感じで。

そしてそして、このラストは……。
うーん。一応「何かある」ことは知ってましたけど、
その「何か」がこれだったとは
という驚きにひっくり返りそうになりました。

面白かったですね。
でも、ダメな人は絶対にダメだと思います。
あ、でも後味について言えば、
マキューアンの初期作品と比べると爽やかとも言えるかも。
比べるものじゃないけども。
(2002年12月1日)
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