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ヤロスラフ・ハシェク「不埒な人たち」


わたし調べマイナー度10位
ヤロスラフ・ハシェクです。
この人の濃い人生についてはWikiで見ていただければ
と、思います。

子供の頃から、
家に「兵士シュヴェイクの冒険」全四巻があって、
きっちり通読したことはなかったと思うけども
そこそこ昔から馴染みがあった作家なんですが、
日本では結構なマイナー度ですね。
まあ、多分
本書以外だとそれこそシュヴェイクぐらいしか出てない
というのも理由の一つでしょうか。






ヤロスラフ・ハシェク「不埒な人たち ハシェク風刺短編集」
平凡社

ハシェクは、チェコの国民的作家。
長編「兵士シュヴェイクの冒険」の作者でもあります。

この本は、
タイトルの通り
ハシェクの風刺に満ちためちゃくちゃおかしい
「不埒な人々」を描いた短編集です。

まず、いっちばん最初の「正真正銘の見世物興行」から、
いきなりガーンとやられちゃいました。
蚤のサーカスの持主だったメステクと「わたし」の回想なんですが、
メステクの蚤のサーカスは、
ある酔っ払いの客に壊されてしまっているんです。
サーカスの箱の中で叩き潰された一匹の蚤についての話が語られるんですが、
この蚤こそ「サーカスの魂」なのだそうで、
新たに蚤を探してきても、
最近の蚤は堕落しててダメだって言うんですよね。
能力のないヤツか、
立身出世の意欲がないヤツとか。
で、それから、
彼らが行った様々な見世物の興行の話がつづくという作品なんです。

次の「三人の男と鮫」という短編も、
同じ男達の見世物の話で、
今度は冷凍保存された鮫に関するもの。

卵を沢山叔母から貰ったので、
大好きな半熟卵をこしらえようと思うのだけど、
どんなに鶏卵に関する専門書を紐解いても、
柔らかく茹でた卵を作る方法がわからないという男の
「卵をやわらかくゆでる方法」

文学について全く興味のない男が文学サロンに招かれた顛末
「読書家の仲間になって」、
奥さんが家庭雑誌に夢中になってしまう「幸せな家庭」、
自殺志願者と間違えられた男の可笑しくも哀しい顛末を描いた
「精神医学上の謎」などなど、

どれも、
そう「可笑しくも哀しい」
…かもしれない短編ばかりでした。

「ケナガイタチのスープ。
ケナガイタチのボイル、セイヨウワサビ添え。
ハムスターのロースト、ポテト添え。
モルモット料理、キャラウェイ・シード入り。
ハリネズミ入りのパイ。」
こんな献立が登場する短編もありました。
人食い人種の話も思わずニヤリとさせられる作品でしたね。

とにかく、すっごく面白かったです。
(2002年7月24日)
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