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ハーマン・メルヴィル「ピエール」



ハーマン・メルヴィル「ピエール」
国書刊行会

メルヴィルは、もちろんあの「白鯨」で有名なハーマン・メルヴィル。
19世紀はじめに生れたアメリカの作家なのは言うまでもないですね。
「白鯨」も発表当時は理解されなかったらしいですが、
この「ピエール」も「狂気の書」と烙印を押されたのだとか。
たしかに「狂気の書」であります。

アメリカの由緒あるグレンディング家の若き後継者ピエール。
天使のような婚約者、美しい母と優雅な田園生活を送るピエールですが、
その彼の前に、謎の女イザベルが現れます。
イザベルはなんとピエールの異母姉だと言うのです。
尊敬する、今は亡き父の思い出を汚されたくない、
愛する母を悲しませたくないという思いから
イザベルが姉だということを認めることが出来ないピエールですが、
さりとてそのイザベルをそのまま切り捨てるほど冷たい人間にもなれず。
イザベルの不思議な魅力に取り付かれたピエールは、
彼女を救うために、ある決心をしますが、
妖しい運命に翻弄され……。

「人間の魂の理想と矛盾と葛藤を描く長編」
でございます。
読了後に漂う寂寥というか、
無常観はさすがメルヴィルと言う感じでしたね。
しかし、しかし、
この作品のすごい所は、
実は内容以前のところにあるのかもと思ったりしちゃいました。
文体がすごいんです。
これでもかというほどの怒涛のクラシカルな美辞麗句!
現代の作品を読みなれた頭には、
なかなか物語が入ってこないぐらいすごいんですよね。
「かこち顔」なんて、百人一首でしか見たことない表現だわ~。

内容的にも、かなり読み応えがあるので、
美辞麗句に負けない方は是非どうぞ。
巻末の解説も読み応えがありました。
あ、「白鯨」を未読の方にとってはこの解説はネタばれでまずいかな?
(2003年5月11日)
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 2015_11_08


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