スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 --_--_--


クレイグ・ライス「時計は三時に止まる」



クレイグ・ライスといえば、
やっぱり、ジョン・J・マローン弁護士シリーズ。
酔いどれ弁護士のマローンと
ヘレン&ジェイク・ジャスタス夫妻の3人を主人公にしたこのシリーズは、
とにかく古い映画のような洒落た会話に溢れてます。
そう、30~40年代、
古き良き時代のアメリカの軽妙な香りと酒場の喧騒、
当意即妙の切り返しが魅力のかっこいいミステリーです。
いいかげんで、奔放でキュートな登場人物たちが
シカゴの裏の世界、夜の世界を駈け回るという、大人っぽいユーモア。
訳者の一人、故・小泉喜美子さんは
「本当の意味での成熟した大人のための」
とまでおっしゃってます。

酒とポーカーと美女をこよなく愛する、
そしてそれゆえにいつもすかんぴん状態の辛らつな弁護士マローンと、
やたらにハイテンションで気のいい夫婦ヘレンとジェイク。
ジェイクはジョークの絶えない赤毛の元新聞記者で、
ヘレンは大金持ちのお嬢さんで完璧な美人、
でありながら大酒のみで博打好きでスピード狂。
優雅な不作法さがぴったりとそぐうシカゴ中のバーテンダーのアイドル。
この3人のほかにも、
「お巡りなんかになりたくなかった」
殺人課の警部ダニエル・フォン・フラナガンや
シティ・ホール・バーのマスターの「天使のジョー」、
超肥満体ながら実にエレガントなギャングの親玉マックス・フックなど、
魅力ある登場人物たちがイキイキと息づいているシリーズなんです。

とりあえず、
発表された順で作品について触れていくことにします。




クレイグ・ライス「時計は三時に止まる」
創元推理文庫

ジェイクは半ば呆れていた。今日はディックが駆け落ちをやらかす日。だが肝心の相手が姿を見せない。やむなく先方を訪ねてみれば屋敷は警官だらけ、おまけに彼女は殺人容疑で逮捕されたという。陳述が凄かった。事件のあった午前三時に、時計がいっせいに止まった?頭を抱えたジェイクは旧友のマローンに弁護を依頼するが……。
(裏表紙より)

禁酒法廃止後のシカゴを舞台にした、
マローン&ヘレン&ジェイクのほろ酔いトリオのシリーズの第1作目です。
プレス・エージェントのジェイクと
彼がマネージメントしている青年ディックが
なかなか姿を表わさないディックの駆け落ち相手ホリーの家に押しかけてみれば、
当の彼女は、同居していた伯母殺害の容疑者として逮捕されていた、
なんて、
いきなり笑えるんだか笑えないんだかという状況になってます。
午前三時にいっせいに止まってしまった時計に
戸惑うホリーの姿を描写した冒頭から引きつけられてしまいますが、
何といってもヘレンの登場場面が魅力的。
青いサテンのパジャマに毛皮のコートを羽織って
留置場に飛び込んできたかとおもうと、
お酒のボトルをあおりながら大型車を運転して見せるというキュートさ。
これはヘレンでなければサマにならないですね。

光文社で「マローン売り出す」というタイトルでも出ていたようです。
原題は「8 Faces at 3」1939年に発表されてます。




ちなみに、わたしがクレイグ・ライスに触れたのは
ノンシリーズの「スイート・ホーム殺人事件」から
マローンシリーズの「大はずれ殺人事件」
「大あたり殺人事件」という流れでした。
この「スイート・ホーム殺人事件」、
以前のサイトで感想をまとめてなくて、
今頃になって片手落ちだったなぁと反省しきり。
すごく可愛くて楽しいミステリーだったんですよ、これも。
スポンサーサイト

 2015_10_18


Comments


 管理者にだけ表示を許可する


06  « 2017_07 »  08

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

プロフィール

Sima

Author:Sima
わたしが超個人的におすすめする児童文学100選
是非コメントください。
よろしくお願いします。

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

ランキング




PAGE
TOP.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。