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エリック・マコーマック「パラダイス・モーテル」



エリック・マコーマック「パラダイス・モーテル」
東京創元社

うーん、面白かったです。
日本では、マコーマックの処女作「隠し部屋を査察して」の方が、
この「パラダイス・モーテル」の後で出版されたようですが、
私は先に「隠し部屋を~」を読んだのが、
ある意味とてもラッキーでした。
より楽しめた、という感じでしょうか。
と言うのも、
この長編「パラダイス・モーテル」の中には、
短篇集「隠し部屋を~」のエッセンスが
はっきりと分る形で織り込まれてる面白さがあるからなんですよ。
この捩じくれたユーモアは、
短篇集を先に読んだほうが単純に楽しめるんじゃないかな……
なんて思います。
ラストの展開も、この捩れ具合ならばアリ、と思いました。

さて、あらすじなんですが、
まず、プロローグで、
一人の男がパラダイス・モーテルのバルコニーで海を眺めています。
彼の名前はエズラ・スティーヴンソン。
この物語の語り手です。
海を眺めながら「わたし」(エズラ)は、
幼い頃、一週間だけ一緒に過した祖父が語った
パタゴニアのある物語について思い出し、思いをはせます。
それは、ある町で外科医が妻を殺害し、
その体をバラバラにして手足を四人の子供たちの体の中に埋め込んだ
という話で、
それを祖父は当の子供の一人だった男から聞いたというものなのでした。
あの四人の子供はあれからどうなっただろう……。
「わたし」は調べて見ることにしたのでした。

このエピソード、
実は短篇集「隠し部屋を~」に収録されている
「パタゴニアの悲しい物語」のエピソードなんですよね。
あと、作中に出てくる小説の題材も、
実は短篇集に収録されている短篇を思わせるものだったりして。
随所にニヤニヤさせられるところがあって、
こういうメタ・フィクションというか馬鹿話ならば、
ああいうひっくり返りそうになるラストもアリ、
と重ねて強調したくなったりして。
作中の言葉
「それが人生というものだ。小説のふりをしたひと握りの短篇というやつが」
これが「パラダイス・モーテル」。
(2002年12月20日)
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