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ジャネット・ウィンターソン「オレンジだけが果物じゃない」



ジャネット・ウィンターソン「オレンジだけが果物じゃない」
国書刊行会

熱心なキリスト教信徒の母親から、
伝道師になるために厳しい、母一流の教育を受けてきた養女ジャネット。
幼い頃から聖書に通じ、説教席にも立っていた彼女。
主と母が彼女の生活のほとんどを占めていた
と言って過言ではないぐらいなのでした。
しかし、彼女が一人の女性に恋したことから、
その日々が根底から覆されることになるのです……。

ウィンターソンの自伝的小説ということで、
実はもっとキワモノ的というか、
エキセントリックでヒステリカルな小説かと思ってましたが、
その予想はかなり大きく外れました。
確かにヒロインジャネットの母親はエキセントリックな人でしたが
ひどくデフォルメされたりせず、
ああ、きっと実際こういった女性だったんだろうな
と浮かんで来る様な描かれ方がされてて、
読んできていたたまれないという箇所が無かったですね。
宣教師にするためという目的があって養女を得た義理の母親というよりは、
実の母親のような感じなの。
ヒロインのジャネットの視線も、
作者のジャネット・ウィンターソンの視線も
そういう母親像を感じさせました。

読んでて切なく思ったのは、
幼い時から熱狂的なキリスト教信者の両親と
その友人達の中で純粋培養されてるジャネットが、
小学校に上がって、周囲の人びとに認められたいという気持と、
自分は間違ったことはしていないという自負の中でもがくところ。
そういえば、
この認められたいという気持と
間違ったことはしていないという自負って、
全編に通じてるんですよね。
勿論認めて欲しい、愛してほしいのは母親にってことですが。

幼い頃のエピソードはどれも愉快で、
どこかほろ苦いという感じで大好き。
そこに散りばめられたオレンジがまた印象的なんですよね。

彼女が成長し、
自分の性的な趣味がどこにあるのか分った時の事に関しても
さらりと描かれてるのがよかった気がします。
ここでグダグダかかれてたら
物語全体の色合いががらりと変ったと思うんですよ。
(2002年8月16日)




実は、この作品を読むより前に、
同じ作者の「恋をする躰」(講談社)を読みました。
というか、読みかけました。
というのは半分ぐらいでギブアップしちゃったから。
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 2015_10_06


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