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レーモン・クノー「文体練習」



レーモン・クノー「文体練習」
朝日出版社


ああ、すっごく面白かった。
思わず、ほんとにぶっと噴き出してしまって、
家族にヘンな目で見られるほど面白かったです。

ここに登場するのは、
ある一つの場面を、さまざまな文体で書き分けるというもの。
さぞかし訳者さんは頭を絞りつつ密かにたのしまれたことでしょう。
その辺りの苦心はあとがきにてたっぷりと楽しめます。
訳者のあとがきを本編の附録として素直に楽しく読めるというのは、
私としてはめずらしい現象であります。

基本的な話は、お昼の混雑したバスの中のエピソードなんですが、
これを暗喩を用いて、びっくりしながら、予言調に、
ためらいながら、改まった手紙風に、新刊のご案内っぽく、
現在形で、荘重体で、下手糞に、ソネット形式で、電報で、
歌詞っぽく、短歌風に、コメディの医学用語で、罵倒しつつ、
モダンスタイルで、間投詞だけで、気取って、戯曲風に、
と99通りの書き方で表現してあるんです。
例えば
「古典的」と題されて、いきなり
「昼は、バス。満員のころはさらなり」
なんて始まるなんてもう、
噴き出してくれといってるとしか思えない。
元はギリシア語法で訳し様がなかったとか。
しゃれのキツイ訳者さんでうれしい。
「英語かぶれ」も激しくキュート。
「ハーイ。ワン・デイのミッデイにバスに乗ったらねっ」
これを「イギリス人のために」と比べても笑えます
「R he know off eel gallow」
だもん。ぱっと見は、英語か、と思いきや…。
「聴き違い」もぐっと来ます。
「主(あるじ)のお汁ごろ、餌付け糸を伸ばすの甲府鉄器で」

ここまで来ると、
レーモン・クノー原案、朝比奈弘治作
と言ってもいいのではないかしらと思えるぐらい。
そうそう、訳者あとがきによると、
この本を
フランス語を習得するためのテキスト
として使われることもあるんだとか。
(2005年8月3日)
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 2015_10_02


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