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句会Q



ちょっとイレギュラーな時間にアップですが。
昨日の夜、句会Qの結果が発表されました。
題が
「船」「巴里祭「ソーダ水」のどれか。
わたしが出したのは
どちらも「船」で、
バナナボート皆振り落し輝ける(しま)
借景に貸しボート屋のおねえさん(しま)
でした。

バナナボート皆振り落し輝ける(しま)
この句について、
「輝けり」ではなくて「輝ける」にした理由を聞かれたんですが、
「輝けり」っていうのは、最初から選択肢になかったんですよね。
「輝ける」としたのは、
上五が「バナナボート」で、
カタカナの言葉で、しかも六音の字余りで、
「バ」ナナ「ボ」ート
と、とにかく重い感じだったんで、
最後を連体止めにして、ふわっとさらっと余韻だけ残したかった、
という感じ。
あと、
上五の「バナナボート」で一度かるく切れる感じなんで、
連体形にすることで、
「輝ける」がまた上五の「バナナボート」に戻っていくような
えーっと、倒置法?みたいな感じがおもしろいかなーって
そんな理由の「輝ける」でした。

ちなみに、
この質問をしてくれた、あるきしちはるさんのお話では、
先日俳句ポストで
ご自身の句
夜南風や珊瑚は卵放ちけり(あるきしちはる)

夜南風や珊瑚は卵放ちける(あるきしちはる)
に直されてて、
「けり」「ける」の鑑賞の違いについて気になってたということでした。

それでですね、
切れ字「けり」なんですが、
「放ちけり」の「けり」は切れ字の「けり」なんですが、
「輝けり」の「けり」は切れ字の「けり」じゃないんですよ。
「輝く」を切れ字の「けり」に繋げるんだったら、
「輝きにけり」とかかなぁ。
まず、「けり」ってのは、基本的に連用形につなげるんです。
「放ち」「けり」ですね。
で、「輝けり」の方は、
多分、「輝け」「り」って分かれます。
「り」は、終止の助動詞だったと思います。
終止だから、言い切りは言い切りなんですけど、
「けり」とはちょっと違うんですね。
ついでに、
「輝きにけり」は
「に」ってのが助動詞「ぬ」の連用形なんで、
「けり」がスムーズに付くという感じかなー。
文法あやふやだけど、だいたいこんな感じかと思われます。

もうひとつ、
夜南風や珊瑚は卵放ちける(あるきしちはる)
の句について。
あの添削自体は、
「や」「けり」の切れ字の重なりを直したってだけなんだと思われますが、
あの句の場合は、
上五に「や」を置くことによって
意味的にもリズム的にも大きくそこで切れるので、
下五を「放ちけり」にすると、
せっかくの印象がぼやけてしまうんだと思います。
切れ字の直前にあるフレーズが一句の中で一番強くなります。
(だから、やとかかなの前は季語であることが多いんですね)
なので、
「や」を残して「けり」を削ったということは、
海の中では珊瑚が産卵をしている夜の南風
という情景でしょうか。
これを「や」を削ったバージョン
夜南風(よるみなみ)珊瑚は卵放ちけり
夜南風に珊瑚は卵放ちけり
だと、海上では夜の南風が吹く夜に珊瑚が卵を放った
と、珊瑚の方がクローズアップされます。
どっちをメインにするかは作者の考え方次第ではありますね。
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 2015_07_05


Comments

なるほど! なるほど! 

何度も頷きながら読ませていただきました。
「輝けり」だと「輝け」+「り」になって「けり」ではない。納得です。
ということは、「歩く」や「書く」などに「けり」をつけたいときも、同じ注意が必要なのですね〜・・・。
連用形に接続、はわかるのですが、動詞と「けり」の間に「に」が必要かどうかの判断が難しいです。
(今回のように実例に出会いながらコツコツ勉強を続けていけば、だんだんわかるようになりますよね。きっと!)
拙句についても鑑賞ありがとうございます。
「季語を主役にすべし」「『や』は直前の言葉を強く詠嘆する」と夏井いつき組長もプレバトでよくおっしゃっているのに、
自分の句となるとなかなか客観視できないものですね。
切れ字がふたつ入ってしまうということは、夜南風と珊瑚のどっちが主役なの? ということの方が重要な問題ですよね。
うーん、添削から学べることはまだまだありそう。
丁寧に教えていただき、ありがとうございました!
あるきしちはる  URL   2015-07-05 12:40  

Re: なるほど! なるほど! 

何か参考になったならうれしいです。
文法については、わたしもまだ勉強中ですが、なんでもこつこつですよね。
わたしは俳句のキモは切れにあると思ってるんで、
切れのばっちり決まった句を詠みたいって思ってますー。
Sima  URL   2015-07-06 20:39  

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