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サルマン・ラシュディ「東と西」「ハルーンとお話の海」


サルマン・ラシュディ「東と西」
平凡社

うん、よかったですね。
1994年に出された短編集で、
「悪魔の詩」がイスラム教を冒涜するものだとして
イランのホメイニ師から糾弾されて命を脅かされて
潜伏生活を余儀なくされた後に書かれた作品です。

これは「東」「西」「東と西」の3章全9篇からなる短編集。
東、はインド(東洋)、西は西洋です。

まず「東」の章の作品、これがすっごくよかったんですよ。
「無料のラジオ」は
1人の老人の独白の形が取られてて、
一人の美貌のサイクル・リキシャ引きの青年が、
「盗っ人の後家さん」に惑わされ、
その何事も疑うことを知らない純真な心から
国による半ば強制的な不妊手術にだまされてしまう顛末が語られます。
「預言者の髪の毛」は、
モスクから盗み出されたマホメットの遺髪をめぐる物語。
これもすごく好きですね。

「西」の章は、
それぞれ「ハムレット」「オズの魔法使い」
それとコロンブスを元にした物語3篇。

「東と西」の中では、
最後の「コーター」の、
往年のチェスグランドマスターのポーターと
インド人家庭の乳母の交情を描いた物語が、
ノスタルジックで、ちょっと苦みのある感じで好きですね。
(2002年4月28日)


サルマン・ラシュディ「ハルーンとお話の海」
国書刊行会

1990年に出された児童文学。
冒険ファンタジー。
キング絶賛ということでしたが、
たしかにキングが好きそうかも……と言う感じがしました。

主人公ハルーンは、
悲しみにつぶされて町の名前すらなくなってしまった町で、
幸せに暮していました。
父親は王国一の語り部と名高い
(やっかみから「戯言の王」とも呼ばれる)ラシード・カーリファ。
父親の口から次々ととび出すホラ話、
母親の甘い歌声、
これがハルーンの幸せな暮しの基盤だったのです。
母親がある日アパートの二階に住む男と駆け落ちするまでは……。
これをきっかけに、
ラシードは語る術を失ってしまいます。
ハルーンは父を救うべく、
「オハナシー」の月へ、水の精モシモと旅立ちますが……。
語る術を失った父ラシードの姿が切ないけど、
ダメ父さんでは終らないとことか、よかったですね。
(2002年4月28日)
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