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コニー・メイ・ファウラー「翼があるなら」


コニー・メイ・ファウラー「翼があるなら」
青山出版社

ああ~、よかったです~。
恥ずかしながら、ラスト近くにはもう鼻水すすりながら読んでました。

1960年代のアメリカ南部が舞台の、母と娘の切な過ぎる物語です。
「うんざりなんだ」
いきなり六歳の主人公の少女の目の前で、
店に飛び込んできた父親がリヴォルヴァーを自分のこめかみに押し当てる
というショッキングなシーンから物語は始まります。
自殺すると妻を威す夫に対して、驚く程のクールさを見せる妻。
ただ小さくなって祈るしかない子供。

どうしようもない泥沼にはまりこんだような家族の中で翻弄されつつも、
見つめつづけるしかない主人公バードの
6歳から9歳までが描かれてるんですが、
も~、すっごくバードに感情移入しちゃって、
気がついたら、
一緒になって怯え、痛みに共感し、
かつママを愛してるんですよね。
も~切ない切ない。

ドメスティックバイオレンス、
特に児童虐待を扱ってる作品なんですが、
所々に現れる幻想的な描写や、
バードを取り巻く暖かい目があるので、
切ないけれど、辛過ぎるって感じがないんです。
未来への明るい希望がほの見えるラストも救われました。
でも同時に身を切られるほど辛くもあるんです。

母親の暴力に対して、
感情を封じ込めることで自衛する姉も、
行き過ぎた折檻の後には必ず後悔するんだけども、
どうしても切れてしまうと歯止めが聞かないママも、
みんな悲しくて切なくて……。

バードの強い心の支えとなる黒人のおばあさんのミス・ゾラは素敵でした。
ちょっと魔女めいた強さのある女性で、辛い過去を持っていて。

ああ、すごく良かったです。
この本を薦めてくれた雫さん、ありがとうございます。
(2003年3月7日)




旧読書サイトで、勧めてもらって読んだ作品でした。
たまたまですが、トリイ・ヘイデンの後にこの作品を紹介するのって、
意図したみたいですね。
わたし調べマイナー度でたまたま並んだだけなんですけども。
それにしても、
わたしが読むアメリカ小説って意外と南部が舞台のことが多い気が……
ということを、ふと思ったりしました。
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 2015_06_18


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