スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 --_--_--


ジャン・ジオノ「いかさまトランプ師の冒険」「木を植えた男」



ジャン・ジオノ「いかさまトランプ師の冒険」
河出書房新社

軽妙なリズムの中にどこか歪な陰のある作品。
あちこちの町や村を渡り歩いて仕事を貰って暮す流れ者の男と、
若いいかさまトランプ師のロード・ムービーならぬロード・ノベルという感じ。
(と思ったら巻末の解説では「ロード・ロマン」なんて書いてありました)

親切で気のいい流れ者の男と
目つきの良くないいかさまトランプ師「アーティスト」の道中が
あっさりとした短いセンテンスで、
起こった順にどんどん語られて行くんですが、
これがなかなか面白いんですよね。
視点は完全に流れ者の男に固定されてるので、
彼が知り得た事以外は読者にも知らされない上に、
この男があまり物事を深く追求しようとやっきになるタイプではないので、
さまざまな出来事がひどく断片的なものになってるんですよ。
それが不思議な味わいになってます。
「いかさまトランプ師」の「冒険」なんてタイトルにあるので、
さぞかしわくわくするような道中なんだろう
と思ってたんですが、
しつこいようだけど視点が
いかさまトランプ師にあるのではなくて
流れ者の男にあるので、
あんまり痛快な冒険を読んでる感じはしないんです。
一瞬騙された~~って思ってしまうのだけど、
案外これはこれでなかなか面白い作品なんですよね。

そうそう、
この作品を読むときは、
巻末の解説を本編より先に読むのだけはやめた方が無難です。
この二人の道中がどこへ行きつくのか、何が起こるのかが
きっちり書いてあるから。
(2002年5月26日)



ジャン・ジオノ「木を植えた男」
あすなろ書房

これは名前だけは随分前から知ってたんだけど、
意識的に手を伸ばさなかった作品なんです。
なんか「美談」もののお話だと思ってたから。
でも、
読まなかったのは勿体無かったですね。
とても良かったです。
うーん、勝手な思い込みは損をするというお手本のような感じです。
ま、「美談」と言えば確かに美談なんだけど、
私のようなスレたヤツが読んでも、
「あー、美談美談。よかったね」で終らない、
余韻のある、いい物語なんです。
(2002年6月12日)
スポンサーサイト

 2015_06_11


Comments


 管理者にだけ表示を許可する


09  « 2017_10 »  11

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

Sima

Author:Sima
わたしが超個人的におすすめする児童文学100選
是非コメントください。
よろしくお願いします。

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

ランキング




PAGE
TOP.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。