スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 --_--_--


グレアム・スウィフト「ウォーターランド」「ラストオーダー」


グレアム・スウィフト「ウォーターランド」
新潮社

うう~ん、どういっていいんでしょうか?
実はめちゃめちゃ読むのが辛かった本です。

面白くな~い!って訳ではないのだけど、
映像が結べないのが辛くて……。流れに乗れなかったんですよ。

面白くなってきたのは300ページを越えた辺り。
それまで、ポツポツと語られてた歴史や過去の断片たちが
一挙に収束する感じが「おお!」って感じで驚きでしたねぇ。
ハッキリ言って、
その個所を実際に読んでるときは
そこまで感銘を受けなかったシーンが、
読了後に馥郁と蘇ってくる感じがしました。
主人公トム・クリックの父親の姿、
水郷フェンズのビールの変遷、う
なぎについての考察などなど。

最後まで読まないと
作品って判断できないってことですねぇ。
(2002年3月31日)



グレアム・スウィフト「ラストオーダー」
中央公論社

すっごく良かったです。
ほろ苦くて、やさしい哀しさが漂ってて。

物語は、
亡き友の最後の願いを叶えるため、
4人の男たちが車に乗り込んで海を目指す
といういたってシンプルなもの。
肉屋だったジャックの最後の願い<ラストオーダー>は、
思い出の海マーゲイトで自分の灰を撒いて欲しいというもので、
大戦の時からの親友レイ・<ラッキー>・ジョーンズ、
肉屋の向いで葬儀屋を構えているヴィック、八百屋のレニー、
そして、
ジャックとはけして仲が良かったとは言えないジャックの養子のヴィンスは、
その旅の間に、
ジャックと自分、そして自分と家族のことなどに思いを馳せるのでした。

レイ、ヴィック、レニー、ヴィンス、
それにヴィンスの妻、ジャックの妻エイミーによって
かわるがわる語られるモノローグの中、
ジャックや彼らの姿が次第に浮き上がってきます。
酒場で仲良く酒を酌み交してた友達の、
表面には見えなかった「確執」とまで形づくられることのなかったわだかまり。
誰の目にも明らかだった義父とまま子の確執の
その奥にある「何か」。
死んだジャックと遺された妻エイミーと、
彼らの一粒種でありながら、施設の中で生きている障害児の娘。

はらはらさせられるとか感動の涙を流させるとかじゃない、
静かなあったかい余韻にひたらせてくれる、良い作品でした。
(2002年7月8日)
スポンサーサイト

 2015_06_08


Comments


 管理者にだけ表示を許可する


06  « 2017_07 »  08

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

プロフィール

Sima

Author:Sima
わたしが超個人的におすすめする児童文学100選
是非コメントください。
よろしくお願いします。

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

ランキング




PAGE
TOP.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。