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ジョー・R・ランズデール「サンセット・ヒート」



ジョー・R・ランズデール「サンセット・ヒート」
早川書房

舞台は1930年代のテキサス東部。
嵐の中、サンセットは町の治安官を務める夫ピートを射殺した。
これまでも、そして射殺する直前までも、
サンセットは夫から殴打を受け続けていたのだ。
夫が殴打の末強姦に到ろうとしたその瞬間、
彼女は三八口径のリボルバーで夫のこめかみに一発打ち込んだ。
嵐は大竜巻を呼び、大竜巻はサンセットの家を吸い上げていった。
残されたのはサンセットとピートの死体だけだった。

治安官がその妻によって射殺。
小さな町キャンプ・ラプチャーはこの事件に衝撃を受けた。
しかし、それ以上に衝撃的だったのが、
町の有力者でありピートの母親のマリリンが、
新しい治安官にそのサンセットを強力に推薦したことだった。
「サンセット」とあだ名されるぐらいの美しい赤毛の美女で、
しかも夫殺し、
それ以上に「女」が治安官とは。
それは多くの町民の反感を買ったが、
サンセットはマリリンの強い後押しによって治安官となった。

ピートの部下だったクライドと
流れ者のヒルビリーの二人を部下として、
サンセットは治安官としての任務についた。
ピートの業務日誌を見ていた彼女は、
ひとつの事件に注意をひかれた。
それはある黒人の畑から、
甕に入った胎児の死体が発見されたというものだった。
この事件を改めて調査しはじめたサンセットは、
同じ畑から、
新たな死体が発見されたという報告を受けた。
それは腹部を切り裂かれた女性の死体で、
先に発見されていた胎児の母親らしいと判明した。

面白かったです。
ランズデールの南部を舞台にした作品は
どれもすごく迫力があって好きなんだけど、
本作も予想に違わず面白かったですね。
小さな町とはいっても、
製材がメインで流れ者などが仕事を求めてくるから、
その辺りいわゆる「小さな町でおこった事件」とはいっても、
複雑に絡み合ったどろどろした感情、
とかってのはあまり感じないの。
でも、南部ならではの正義が濃厚です。
うは~ってくらくらするぐらい。
男と女に関する正義、
白人と黒人に関する正義。
そう、
これは「差別」というよりも「正義」なんだろうなぁ。

人間関係とか、意外とあっさりとした書かれ方なんだけど、
それが不満なかんじではないんですよね。
作者の一歩引いたクールな視線というんでしょうか。
この視線からはヒロインであるサンセットも逃れられない。
この距離感がまた巧いんですよねぇ。

個人的なお楽しみの「ヌママムシ」も
ちゃっかり登場して私をうれしがらせてくれたし、
ヌママムシ以外にもいろんな蛇が出てきて、
しかもイナゴの大群までが襲ってきちゃう。
いや、それが作品の魅力ということではないですが。
つい書かずにはいられない。
それがヌママムシ いひひ。
(2005年4月24日)
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 2015_05_16


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