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マイケル・フレイン「スパイたちの夏」


マイケル・フレイン「スパイたちの夏」
白水社

う~、めちゃめちゃ息苦しい緊張感と
切なさの詰まった作品でした。
よかったです~~。

第二次世界大戦下のイギリスの郊外。
スティーヴンとキースは、
いつもさまざまなゲームを考え出しては没頭しています。
と、言っても、
裕福な家庭で育ち、
お高くとまっていると他の子供たちからは嫌われているキースと、
貧しい家庭に育つ内向的なスティーヴンの関係は、
不思議なヒエラルキーに縛られています。
っつーか、
黙っていてもキースがボスってことです。

ある日キースは、
ドイツのスパイと確信しているとして
意外な人物の名前を口にします。
それはキースの母親なのでした。
二人で盗み読んだキースの母親の日記には、
時々X印が付けてあります。
それはいつも月のない日なのです。
単なるごっこ遊びだった筈が、
次第にこの恐ろしい疑惑にとらわれて行くスティーヴン……。

この作品は、
現在60代半ばを過ぎた老人となった男がが、
少年時代を過ごした町とその袋小路を再び訪れ、
当時の自分、
つまり少年スティーヴンの苦い回顧に浸るという形がとられています。
回顧なので、
読んでる方は最初っから、
何か非常にスティーヴンとその生活に
傷を負わせる出来事が起こったのだと予想できます。
その上、全体的に、
ねっとり甘ったるい花の香りが付きまとってて、
こりゃ、結構ヘビーです。

ノスタルジーというには、余りも生々しい痛々しさ。
そしてそれが、
すでに過去にお起きた出来事であるというやるせなさ。
うう~、切なかったです。

ゆっくりと、
もどかしいほどゆっくりと進む物語が、
いっそうその魅力を引き出していたように思いました。
(2003年4月19日)
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