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スティーヴン・ミルハウザー「マーティン・ドレスラーの夢」


スティーヴン・ミルハウザー「マーティン・ドレスラーの夢」
白水社

葉巻煙草商の息子マーティン・ドレスラーは、
幼い頃から父の葉巻煙草店を手伝い、
13歳の時に
ヴァンダリン・ホテルでボーイの仕事をする事になります。
彼はまじめな仕事ぶりと
誰からも愛される天性のキャラクターによって、
ホテルでの地位を上げていきます。
ホテルの一角で葉巻煙草を扱うささやかなビジネスの成功を皮切りに、
またたくまにビジネス界の成功の階段を上り、
ランチ・カフェ経営などを経て、
ついには「ザ・ドレスラー」「ニュー・ドレスラー」の経営者として
ホテル業界に名を馳せる。
そして、
常に壮大なものを思い描く彼が辿りついたものとは……。

えー、実は正直、
諸手を挙げて好きだ!
って言うことが出来ないんです。
すごく残念なんだけど。
とにかく
主人公のマーティン・ドレスラーが好きになれなかったの。
女性に対する態度も、
他の人間に対する態度も全然理解できないの。
ドレスラーにとって人って何だろうって思っちゃいました。
人を愛することも愛されることもあんまり彼には必要ないのかな……
なんて思ったりもしたぐらい。
無邪気な悪意みたいな彼の他人に対する言動も嫌いでした。

彼のビジネスに関するところは
愛情と情熱が感じられるし緻密な描写に酔えたんだけど、
でも何かやっぱりドレスラーの夢に一緒にのめり込めない。
緊張感が感じられないっていうか……。
それと、「ビジネス」が好きであって、
葉巻販売もホテルもカフェも、
もちろんそれらのお客も好きって訳じゃなさそうだし。

ドレスラーの妻キャロリンと妹のエメリン、
後半に登場するキャロリンの友達クレア・ムーアは面白かったですね。
無気力の塊のようなキャロリンが時々突然生彩を放って、
ドレスラーよりも生身感のあるキャラクターに見えました。

あと、
ラストに待つ破滅の香りに引っ張られる様な終盤は
ぐっと来るものがありましたね。
ラスト、ある意味すごくホッとしました。

なんだかな……。
上手く感想が書けなかったです。
終盤まで、
この作品は好きじゃない
って思いながら読んでて、
終盤から突然好きになったからかな。
今までのミルハウザーの、
孤高の天才を描いた作品が頭にあって、
無意識にそれらに重ね合わせようと思ってしまったのが
原因なのかもしれません。
(2002年9月1日)
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 2015_05_06


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