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チャイナ・ミエヴィル 「都市と都市」


チャイナ・ミエヴィル
「都市と都市」ハヤカワ文庫



読み終わりました。

あー、面白かった!
さすが
ヒューゴー賞
世界幻想文学大賞
ローカス賞
クラーク賞
英国SF協会賞 受賞作
という感じ。

物語は、ペジェルのローラースケート場に捨てられた若い女性の死体から始まります。
主人公は過激犯罪課のボルル警部補。
被害者は、ストッキングとハイヒールしか身に着けていない、
かなりの厚化粧の若い女。
当初は、売春婦か何かと思われたが、どうもそうではないみたい。
死体を運んだと思われるヴァンは発見され、
持主も見付かったが、持主によればそのヴァンは盗まれたのだという…。
町中にこの被害者についての情報を得るためにポスターは張ったが、
その効果も芳しくないわけで。

そんな行き止まり状態の中、
ボルルに一本の電話が入ります。
それは、
被害者の女性はマリアという名で、外国人で、
自分は彼女とウル・コーマで会った、
というタレコミ電話だったのです。
ウル・コーマはペジェルの隣の国の名前です。
が、
何故ウル・コーマからボルル警部補へ電話が掛けられたのか。
どうやって電話番号を知り得たのか?
「なぜわかったのかだと?私はあのポスターを見たんだよ」


最初は、ほほうミステリ仕立てか
ってひきこまれはしたものの、
なんとなくなかなか物語がイメージに結べなくて
ちょっとこりゃ…どうしたもんかな…
状態。

それは、
ペジェルとウル・コーマという隣り合った都市国家の異常なシステムが、
読者に説明もされないまま、
登場人物の言動の大前提にあって、
ご存知の通りといわんばかりに、
さも当り前のように語られるから。
特に
<ブリーチ>!
被害女性の母親が
「ええ、<ブリーチ>、<ブリーチ>、<ブリーチ>でしょ…」
というシーンがあるんですが、
読んでいるこっちも
また<ブリーチ>、<ブリーチ>、<ブリーチ>でしょ…
となってしまうぐらい
謎ばっかり。

でもそれが、だんだん面白くなってきて、
ボルルの捜査の舞台がウル・コーマに移った頃にはもう夢中。

主人公の警部補も、彼を補佐する女性警官も
魅力的なんですよね。
後に登場するウル・コーマの上級刑事も。

ラストは、
まさか、こんなしみじみ切ない気持になるなんて。
やられた…。
このラストの余韻に打ちのめされて、
なんかしばらくぼわーっと放心してしまいました。

うーん
色々書きたいけど、
どこまで踏み込んで書いていいのかわかんないので、
このぐらいにしておきます。


本書の最初のところにあった謝辞の最後に
ブルーノ・シュルツ「肉桂色の店」(工藤幸雄訳)
とあったので、
今日は、この本の感想と一緒に
「肉桂色の店」を読んだ時の感想と、
チャイナ・ミエヴィルの第一作「キング・ラット」を読んだ時の感想を
アップしておきます。

いやー、それにしてもおもしろかった。
この本を教えてくれた賢者の図書館様には大感謝です
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 2014_09_14


Comments

ありがとうございます 

私のブログ記事を参考に読んでいただいてありがとうございます☆
満足いただけて何よりでした!!

また何かおすすめ等あれば、教えていただけたらと思います~e-69
Master@賢者の図書館  URL   2014-09-14 20:20  

 

こちらこそありがとうございました。
また、ちょこちょこ楽しそうな本を探しに行きますので、
よろしくお願いします。
Sima  URL   2014-09-14 23:18  

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