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「石楠」後半  鬼城句集選集刊行


九 「石楠」後半(大正六年~七年)
 鬼城句集選集刊行

 「石楠」が初の句集「炬火」を出したのと同じ大正六年四月に、
中央出版協会から「鬼城句集」が出版されました。
鬼城とは、もちろん村上鬼城のこと。
中央出版協会は、
ホトトギス社の社員だったこともある下山霜山が設立した出版社で、
「鬼城句集」の他虚子著「俳談」「句日記」なども出版してます。
大須賀乙字はこの句集において、鬼城の句から千六十三句を選び、
また、序文を書いてます。
ちなみに稿料はすべて鬼城に贈ったとか。
いかに乙字が鬼城びいきだったかという話ですが。
 「鬼城句集」には、乙字と虚子が序を書いてるんですが、
虚子のものは「進むべき俳句の道」の鬼城に関する部分を抜粋したもの。
でも、
抜粋とはいうものの、
十九ページに渡って鬼城の人となりや
その句の傾向や特色などを丁寧に紹介したもので、かなりのボリューム。
乙字の序は、
芭蕉を俳聖と呼ぶ所以のものは、彼の句に其境涯より出でて對自然静觀に入って居るものが多いからである
明治大正の御代に出でて、能く芭蕉に追随し一茶よりも句品の優つた作者がある。實にわが村上鬼城其人である
冬蜂の死所なくての一章、何ぞ凄惨なる。かの捨蠶といひ石を噛む蜻蛉といひ、皆作者の影である。氏の寫す自然は奇抜の外形ではなく、深く其中核に滲透したる心持であるから、一見平凡に見えて實は大威力を藏して居る
と、鬼城俳句の特色をその境涯に見て、絶賛してるわけです。

さて、この年の乙字とホトトギスの関係をもう少し紹介しておきます。
これは厳密にはホトトギス関係というものではないんですが、
まず四月十四日に行われた内藤鳴雪の古稀祝賀会に出席してます。
ちょっと前にもこれは書いたんでしたっけ。
企画の段階で、
俳人の祝賀会だから俳句会が先ず考えられたらしいんですが、
子規門の長老の祝の席なので、
やっぱり高浜虚子と河東碧梧桐が揃うことが大前提であるとして、
俳句に関係ない能狂言をしようということになったんだとか。
まず虚子と碧梧桐が素人能を舞い、次に玄人能という番組立てだったらしいです。
そこで、さらっとそれが出来る虚子と碧梧桐すごいです。
その後の懇親の席で、
乙字は山崎楽堂と俳句の音調について論じたり、
渡辺未灰(みかい)や斎藤茂吉らと賑やかに盃を交し、
虚子御大と冗談なども交わしたとか。
この会で、乙字はこういう句を贈ってます。
  鳴雪翁の古稀に
健脚の聲高に冴え返る翁かな 乙字

もっと直接的な「ホトトギス」との関係は、
次回書く予定。
当時ホトトギスが行っていた「月並研究会」での話になります。

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 2015_04_14


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