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ピーター・ディキンスン「魔術師マーリンの夢」


ピーター・ディキンスン「魔術師マーリンの夢」
原書房

乙女によって岩の下に封じられた魔術師マーリン。
彼は悠久の時間の中で夢を見つづけています。

この作品は九つの別々の物語と
その合間合間のマーリンの回想部分とで成り立ってます。
九つの物語は、
それぞれが関連性のない独立した物語のようなんですが、
マーリンの回想が間にあることによって、
すごくしっくりと繋がってくるみたなの。
物語と回想部分が縦糸と横糸になって
ひとつの壮大で美しい物語に織られてるんですよね。

姿の見えない騎士、ドラゴン、コカトリスとバシリクス、
人魚、一角獣、魔女など、ファンタジックなお話ですが、
どれも素敵で面白いんですよ。

特に好きだったのは「スキオポド」という奇妙なタイトルの一編。
辺鄙な村にやってきた旅芸人の一座。
彼らがこの村を去っていくときに逃げ出した
茶色い奇妙な「動物」と村人との物語なんです。
村の人間たちはこの「動物」を知るうちに
それが「動物」などではなく「人間」だとわかります。
村人とのふれあいの中で「ラル」という名前を貰い、
人を受け入れ、人に受け入れられる姿がほわ~~と素敵。

数年後、
旅芸人たちは再びやってきて
彼等の所有する「スキオポド」なる動物を返してくれって言うんだけど、
村人達の反応もいいんだよね。
彼等に反発するでもないんだけど、
とにかく「ラル」は人間なんだから
彼等の探す「動物」に当てはまらないんじゃないかって思うわけ。

でも、諦めない旅芸人たちの魔の手が、
幸せな「ラル」に再び伸びて……。

締めくくりの言葉がまた、
さりげなくていいんですよね。

そうそう、
アーサー王物語伝説と表紙にあるんですが、
アーサー王に疎い私ですが、ちゃんと楽しめました。
知ってたらより楽しめるんだろうけど、
ほとんど知らなくても十分に面白い本でした。
(2001年6月30日)
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