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レオ・ペルッツ「最後の審判の巨匠」



レオ・ペルッツ「最後の審判の巨匠」
晶文社

1909年、ウィーン。
著名な宮廷俳優オイゲン・ビショーフの家で、
友人たちが楽器を持ち寄り、室内楽に興じていた。
その日の朝、
ビショーフが財産を預けていた銀行が倒産したニュースが
小さな新聞記事となった。
それでなくとも舞台監督ともめているというビショーフに
ショックの追い討ちをかけたくない友人たちが集まったのだ。
友人たちの強引な求めに応じ
次の舞台の新しい役の演技を披露することになったビショーフは、
役づくりのために庭の四阿(あずまや)に一旦さがった。
しかし、
銃声に驚いて駆けつけた一同が目にしたのは、
拳銃をにぎりしめ、床に倒れていたビショーフの姿だった。

物語はフォン・ヨッシュ男爵の手記という形で、
彼の一人称で話が進められます。
このヨッシュがまた好漢とは言い難い人物で……
困ったものです。

さて、
ビショーフの自殺について、
ヨッシュはとんでもない立場に立たされます。
ビショーフの妻ディナがヨッシュのかつての(?)想い人であったこと、
ヨッシュの性格というのが
友人の目から見てもあまり良いものではなかったことから、
ビショーフが自殺するようにヨッシュが仕向けた、
というのです。
激しくヨッシュを断罪するディナの弟に、
一人の男が口を出します。
「彼が犯人ではない」と。
それはヨッシュがその日初めて会った
ゾルグループというエンジニアの男で、
実はヨッシュ自身は「ディナに親しくする嫌な奴」と思ってた人物なんです。

自殺現場に一番乗りで、
瀕死のビショーフの最後の言葉を聞いたというゾルグループ。
「最後の審判」
という言葉は何を意味するのでしょうか?
「最後の審判」に纏わって繰り返される悲劇的な事故。
オイゲン・ビショーフを死に至らしめた犯人の真相とは?

ってな感じ。
いや~、とても面白かったです。
一見ミステリの様でいて、
あやしい幻想小説を読んでいるような味わい。

「重要な先駆」とバウチャーが賞揚し、
ボルヘスが惚れ込んだ「伝説の小説」、
というのも頷ける作品でした。
1923年に発表された作品ということなんですが、
全然古臭くない、
手あかがついてないと思えるのは
この作品全体に漂う独特の雰囲気からかな?
(2005年)
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 2015_03_29


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