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メアリー・ウェズレー「あやしげな遺産」ハリエット・ドウア「イバーラの石」



金曜企画、今月は「老人」だったんですが、
今回紹介するのは、
デビューが70歳過ぎという二人の老人の作家。




メアリー・ウェズレー「あやしげな遺産」
集英社

イギリスの田舎屋敷コットショーを舞台にした
悲喜こもごもの人間ドラマなんですが、
あらすじを紹介するより登場人物を紹介したほうが早いかも。

主人公ヘンリーはコットショーの主人。
父親の臨終の頼みを聞いてマーガレットと結婚。
以後、知る人ぞ知る妻の殉教者となるんだけれど、
実は結構したたか。
死んだ彼の父親がそうであったようにかなーりプレイボーイ。

マーガレットは、ヘンリーの妻で、絶世の美女。
第2次世界大戦中、
よくわかんない理由でカイロで窮地に陥っていたところを
ヘンリーとの結婚によりイギリスへ戻る事が出来た。
結婚後すぐにコットショー屋敷へ向い、
ヘンリーを殴ってベッドへ入ったっきり
そのままベッドを離れない。
わがままし放題、嘘つき放題、
やってくるお客と夫ヘンリーを翻弄し放題の変な女。
たまにベッドから出ると必ず屋敷に嵐を巻き起こすことになる。

ジョナサン&ジョナサンはおかまのカップル。
口が悪くて心やさしい、明るい性格のヘンリーの古馴染み。
ヘンリーの結婚に一枚噛んでいるらしい。
ちなみに二人とも「ジョナサン」という名前。

カリプソーは、
にきびだらけの少年ヘンリーが密かに恋心を抱いていた年上の美女。
ヘンリーの父親の友人で大金持ちのヘクターと
金目当ての(と本人も言っている)結婚をするが、
世にも幸せなカップルとなっている。
クールな大人の女。

バーバラとアントニアはヘンリーの友人の妻たち。
どちらもヘンリーの子どもを一人づつ産んでいる。

ゆったりとしたイギリスの田舎を舞台にして、
ちょっと悪意の見え隠れするけど、
飄々とした人をくったような物語でした。
巻末の解説にオースティンの名前が出て来るけど、
読む前に意識して比較したりすると面白さが半減するかも。
(と、いいつつわざとここで名前を出して見たりして)

このメアリー・ウェズレーという人は、
なんと70才にして作家としてデビュー、
以後年一回のペースで作品を書いている売れっ子作家らしいです。
すごいパワー。
(8月3日読了)

ハリエット・ドウア「イバーラの石」
集英社

なんと73才で小説家となった作者のデビュー作品。
うーん、このパワフルさは凄いの一言。
文章は感情を極力押さえてあるのに、
繊細な感じで、
結構好きな雰囲気でした。

前にもちらっと書いたことがあるけど、
メキシコ系アメリカ人作家、
通称チカノ作家というくくりがあるんですよね。
で、このドウアという人も、チカノという分類みたい。
この「イバーラの石」も
メキシコの小さな村イバーラを舞台にした作品なんですが、
メキシコへ移り住んできたアメリカ人夫婦の目を通して見た「メキシコ」なので、
前に読んだチカノ文学が
アメリカの中で連綿と祖の暮らしを守りつづけてるメキシコ系アメリカ人
という視点だったのとはちょうど逆みたいなの。
ドウアのこの作品では、
お互い愛情を持ちつつ
それぞれの生活に介入してくる「異文化」に
戸惑いと好奇の目と批判を向けてるって感じがしました。
(2001年8月28日)
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