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ロディ・ドイル その1



ロディ・ドイル「おれたち、ザ・コミットメンツ」
集英社

アイルランド、ダブリン出身の作家、ロディ・ドイルの最初の作品。
「バリータウン三部作」の第一作でもあります。
翻訳はサザンオールスターズの関口和之氏。

この物語は一口に言うと、
アイルランド、ダブリンの若者たちの
ソウルバンド結成からその顛末までを描いたもの。
それ以外のシーンはまったくなし!
ひたすらドタバタとスピーディにバンド活動をするんですが、
これがはまるんですよね。
もちろん若者たちのバンドの
サクセスストーリーなんかじゃありません。
どわっと盛り上って結成された
アマチュアバンドならではの魅力にあふれてます。

「アイルランド人はヨーロッパの黒人なんだ」
という台詞には、
アイルランド人でないくせにハッとさせられました。

数々のソウル・ナンバーと共に、
一癖も二癖もある登場人物たちがあばれまわります。
そして、読後にほんわりと残る切ない嬉しさ。

あ、
主人公はバンドを率いる敏腕(?)マネージャーのジミー・ラビット。
ダブリン近郊のバリータウンという小さな町での、
疾走感のある作品です。


ロディ・ドイル「スナッパー」
キネマ旬報社

アイルランド、ダブリンに住む労働者階級の家庭の物語です。

ジョーク好きな父ジミー・ラビットと
家庭をしっかり守る母ヴェロニカと
子供達の家族たちが主人公のシリーズ2作目。
「おれたち、ザ・コミットメンツ」のあのジミーです。

さて、
20才になる長女シャロンの妊娠という出来事が
突然ラビット家を襲います。
誰が尋ねても
頑として赤ん坊の父親を明かさないシャロン。
突然の出来事に困惑する家族ですが、
それでも支え合い、
どつき合い、
ご近所の白い目にもめげず、
明るくけなげにこの難局を乗り切ろうとがんばります。

もうめっちゃキュート。
妊婦シャロンの勢いのある夜遊びぶりとプライドの高さ、
うろたえるジミーのついホロリとさせられる父親ぶり、
あったかくて、生きが良くて、
ちょっと侘しい。うーん、良かったです。

そうそう、前作は訳が関口和之氏だったんですが、
今回は実川元子さんという方。しかも出版社が違うという。
っていうか、
前作だけが違う感じですね。


ロディ・ドイル「ヴァン」
キネマ旬報社

本書はダブリン郊外のバリータウンを舞台にしたシリーズの中の一作。
「スナッパー」の数年後のお話っぽいです。

いきなり失業中という形で登場する父親ジミー。
同じく失業の憂き目に遭った親友ビンポの購入したオンボロヴァンで、
一山当てようと目論見ます。
ワールドカップに浮き足立つ客を当て込んでの
ケータリングの仕事を始めるわけ。
ところが、
というかやっぱりというか、
なんだか妙な具合に進んでいって…。
あとはハチャメチャ。

下品でさえない、
愛すべき中年オヤジたちの友情を、
おっかしくてやがて侘しく、
侘しくてやがておかしく描いてます。




「おれたち、ザ・コミットメンツ」「スナッパー」は、
どうも映画化されてるみたいで、
それでキネマ旬報社から出版されることになったのかなぁとか
思います。
集英社は一作だけの契約で、
売れ行きの関係で続きを出す踏ん切りがつかなかったのかな。
わたしが「アイルランド」という国があることを
改めて意識したのが、このロディ・ドイルの作品からでした。

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 2015_03_22


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