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ジャメイカ・キンケイド2


昨日に引続いて、ジャメイカ・キンケイド。




「ルーシー」 學藝書林

まだこれで3冊目のキンケイド作品なんですが、
めっちゃはまってます。
大好きな作家の一人に昇格です。

物語は、ほとんど前作「アニー・ジョン」の続編と言う感じ。
違うのは、
「アニー・ジョン」がラストで17才になって単身イギリスへ渡るのに対して、
「ルーシー」は19才で単身アメリカへやってきたところから始まるところ。
イギリスの植民地だった、
アフリカ系島民の暮らすカリブ海の小さな島で、
女神のような母親と過した濃密な蜜のような幼い日々から、
10代になっての母との確執を経て、
単身外国へ飛び出してきた…
というところはぴったり同じなんんですが。

だから、
ほとんど「アニー・ジョン」の続編として読んでしまいました。
アニーもルーシーもキンケイドの分身なんだから
仕方ないと言えば仕方ないかな?

アメリカで、
ルイスとマリアという夫婦の家庭で
住み込みで働く事になったルーシー。
新しい環境の中でも
浮き足立つこともなく確固たる自分の視線を持ってます。
冷静な目で周囲を観察するヒロインに、
時にとまどいながらも、優しく同等に接するアンナ。
ルーシーは彼女の独り善がりなところや鈍感さを見抜きますが、
同時に、彼女の優しさや暖かさを愛するようになります。

この物語は
ルーシーとマリアの二人の物語、
でもあるんだけど、
同時に
ルーシーと彼女が捨ててきた故郷の物語なんです。
離れてみて判る故郷のよさ、
ではなくて、
外から見て判る「植民地」としての島の有り方、
みたいな感じもありますね。

キンケイドの短編集「川底に」で初めて知った
「ポスト・コロニアル文学」というモノが
うっすらながらも、
この作品で見えてきました。

ほぼキンケイドの自伝のような「アニー・ジョン」と「ルーシー」。
この二つの作品のヒロインの
ちょっとエキセントリックなぐらいの感受性、
ヒリヒリするような母子関係…。
フフ はまります~。
(2001年8月24日)


「小さな場所」平凡社

最近私がはまっているキンケイドの、
うーん…
エッセイ、
と言うのかしら、
って感じの作品です。

キンケイドは、
かつてイギリス植民地だったカリブの小さな島アンティーガ出身の、
現在アメリカで活躍している作家。
短編集「川底で」、
自伝的小説「アニー・ジョン」「ルーシー」
などに貫かれた母と娘というテーマの他に、
もう一つ彼女の作品の大きな軸になってる
「イギリス植民地だった島」というテーマを真向から掘り下げてます。

美しい風景描写と、
率直で辛らつな批判の言葉。
こけおどしの難しい言葉を使わない怒りの文章に唸ってしまいました。

奴隷制度、イギリス植民地、
そんなものは過去の出来事じゃないかって思うのは
部外者と加害者だけなんだなぁ。
現在だって、
過去の因果を元にして成り立ってるんだって、
痛切に思い出させてくれます。
とりあえず、
「アニー・ジョン」「ルーシー」と読んできた人は
こちらも読んでみる事をお勧めします。順にね。
(2001年9月6日)




今回転載するに当たって、
改めてキンケイドについて調べてたら、
「小さな場所」は、「ジャマイカ 楽園の真実」というドキュメント映画にナレーションの文章として使用されてるみたいですね。
2001年にアメリカで制作されて、日本でも2005年に公開されたものみたい。
ジャマイカについて書かれたエッセイではないけど、
多分、一番しっくり来たのがこのエッセイだったんでしょうね。

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 2014_09_10


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