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ブリジット・オベール「マーチ家の四人の息子」



あらかじめ注意しておきますが、
微妙にネタばれ的な雰囲気がしないでもない
ような気がうっすらするので、
まだ本書を読まれていない方
これから読む予定の方は
「アゴタ絶賛」というところだけ読んで終ってもいいかもです。




ブリジット・オベール「マーチ家の四人の息子」
ハヤカワ文庫

これ、
裏のあらすじのところに
「アゴタ・クリストフが絶賛した」とあったんで、
かなりワクワクして読んだんですが……。
確かに引き込まれた、面白かった。
でも、「アゴタ・クリストフが絶賛した」と書かれて期待する
そういう方向ではなかったかも。

医者のマーチ博士の館に住み込みで働くメイドのジニーは、
ある日おそるべき日記を発見します。
快楽の為に殺人を繰り返している
というその日記の書き手が
マーチ家の四人の息子の一人であると
書かれていますが、
それが誰なのかは巧妙に隠されています。
そこでジニーが
この裕福な家庭のどすぐろい秘密を
家政婦仲間にぺらぺら喋って、
後は黙って盗み見だけをしてりゃ、
まんま「家政婦は見た」なんですが、
彼女は口をつぐんで、自らも日記をしたためるんですね。
やだやだ、逃げよう、と言いつつ日記の続きを隠れ読み、
ついには謎の日記の主にも盗み見してることがバレちゃいます。

この作品はラストを除いてほぼ全編、
殺人者とジニーのそれぞれの日記によって
ストーリーが展開していきます。
日記のつけ方が、
途中テープレコーダーに吹き込む形をとったりして、
リアルタイムの叙述があったりして、
その辺が上手いんだかわざとらしいんだかという感じで。
殺人者の犯行も、これで上手くいくなんて……
というののオンパレードなんだけど、
それもジニーの疑惑に通じてて、ほんとトリッキーな作りなのね。

それにしてもエピローグの最初のところで、
「えーっ、そんなトリックだったわけぇ~げぇ」
って思わされたかと思ったら、
またひっくり返されて……。
でも、よかった、
「アレが真相だった」で終ったら、
私は怒りでぶっ倒れてるところでした。
つまり、非常に入れ込んで読めて
楽しかったということですね。
(2001年5月21日)
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 2015_03_11


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