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ディーノ・ブッツァーティ その2



ディーノ・ブッツァーティ「待っていたのは」
河出書房新社

これは……
不条理だけど、
でも理屈じゃあないんだよぉ
ってな不安感を掻き立てる怖い短編集でした。
現実の世界の中に当たり前の顔をして忍び寄る不条理感、
まさにシュールリアリズムって感じでした。
怖いんだけど、面白い。
すっごく面白かったです。

田舎の別荘に遊びに行った女が、
友達との話から、
ふと叔母のところに預けてきたはずの4歳の娘について、
本当に預けてきたのか、
もしかして、
預けようと思ってたけどすっかり忘れて、
アパートに閉じ込めてきてしまったのではないかと考え始める
「忘れられた女の子」にしても、
暑い夏の日に、
旅行者のカップルが公園の池で涼を求めようとしたことから、
その土地の人々から恐ろしい目に合わせられてしまう
という表題作「待っていたのは」にしても、
突然アパートに届けられた水素爆弾の話「水素爆弾」にしても、
とにかく顛末までは描かれないことが、
より怖さを増すんですよね。

あと、
時間の速度を緩める大装置が置かれた町を描いた「時間を止めた機械」とか、
初めての聖体拝受式に供えての告解から始まる
12歳の少年の苦悩を描いた「冒涜」とかがすごく面白かったです。

とにかく、
この短編集に収められた15篇、
どれもそれぞれの味があって面白かったですね。
えー、これはちょっと面白くなかったな
って思う作品がないというのも凄いかも。
(2002年7月27日)


ディーノ・ブッツァーティ「シチリアを征服したクマ王国の物語」
福音館書店

うんうん、面白かったです~。
「シチリアを征服したクマ王国の物語」は、児童文学。
長いタイトルが醸し出す通り、
ある年の冬、山を降りてシチリアの町へやってきたクマたちの物語。
クラシックな趣のある作品なんですが、
これが案外ほんわかしてなくて、かなり鋭いものがあります。
えぐみもあるし。
この絵本の挿絵もブッツァーティの手によるもの。
ぱっと見かなりのほほんとしたおちゃめな感じのクマさん達なんだけど、
よく見るとこれは怖いかも
ってシーンがいくつかあったりします。
うう~ん、
やっぱブッツァーティって侮れない人ですね。
(2002年8月19日)
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