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大須賀乙字の俳句(T4)



七 碧梧桐との訣別(大正元年~四年)

大正四年の大須賀乙字の句

この年、特に秋以降にぐっと句が多く残されてます。
大須賀乙字の私生活を考えると、
そうなんだろうなと。
『乙字句集』から引くと、
この年は新年一句、春二十八句、夏二十八句
そして、秋四十一句、冬四十四句
それとは別に、旅吟四十四句があります。

高鳥の巖めぐり澄ます空の秋 乙字

大正四年は乙字にとって劇的な一年でした。
妻千代の死の痛手も癒えぬ内の海紅堂での事件、
それによる碧梧桐と「海紅」との断絶。
傷心の乙字を慰めたのが、旧友の相沢暁村でした。
なんとか乙字の心を慰めてやりたいと、
当時暁村が住んでいた十和田に遊びに来るよう勧めてくれるんです。
以前から手紙のやりとりはしてたみたいなんですが、
顔を合わせるのは百文会以来
実に十一年振りだったとか。
八月六日に十和田に到着して、夕方六時から十二時まで歓迎句会を開き、
その後鶏鳴まで話が弾んだと暁村が書き残してます。
九日に暁村と別れた乙字は、そこから男鹿半島へ足を伸ばします。
掲句はそこでのもの。
「高鳥」は高い所を飛んでいる鳥、
この句の場合はミサゴだったらしいが乙字の造語なんだとか。
巌の上を悠々と飛ぶ鳥の姿が、
「空の秋」という季語で格調高く大景を写し取ってます。

この句の句碑が男鹿半島にあるんだそうです。
俳誌「新雪」の主宰だった熊谷詩城が建立したものなのだとか。
俳誌「出雲」平成五年四月号に
この熊谷詩城氏の寄稿した乙字忌の句があります。

みちのくに遺弟いくたり乙字の忌 熊谷詩城


峠踏みもこれきりの残雪となりぬ 乙字

萱山に凧あげて友なかりけり 乙字

遠く夕立つて来る森音を聞きゐたり 乙字

手向花蝸牛のゐし払はずよ 乙字

  蔦の湯にて小集
夜雨しばしば照り極つて秋近し 乙字(十和田行)

  十日大湯にて小集
奥牧の広さはかられず天の川 乙字(十和田行)

西ゆ北へ雲の長さや夕蜻蛉 乙字

土手の向き森に離るゝ寒さかな 乙字

寒雁の聲岬風に消えにけり 乙字

背戸鎖してからりとしたり総落葉 乙字

落葉掻くは亡き母の後ろ姿かな 乙字
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 2015_03_01


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