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ピーター・デッキンソン「血族の物語」

Category: 児童文学のこと  


本当は、
この間の木曜にアップする筈だった
児童文学の紹介。
完全に曜日感覚を失ってて
振り替えとして日曜ですが
本日アップします。

今回紹介するのは、
簡単に言うと原始時代のお話。
わたし、古い時代を描いた物語がけっこう好きで、
同じ作者だと古代エジプトを舞台にした「青い鷹」とか
古代ローマや青銅器時代などを描いたローズマリ・サトクリフとか
日本だと
たつみや章の「月神の統べる森で」のシリーズとか
浜たかやの「太陽の牙」以下のシリーズとか
古代のお話で好きなものはいっぱい。
エイラシリーズとか、スー・ハリソンの作品とかも
もちろん好きだけど、これらはちょっと子供向けではない
かも。






ピーター・デッキンソン「血族の物語」
ポプラ社

舞台は今からおよそ20万年前のアフリカ。
最初の現生人ホモ・サピエンス・サピエンス、
つまり現代の人間の祖先たちが進化しようとしていた頃の物語です。

素朴で厳正な原始信仰のもと、
集団で移動を繰り返しながら狩猟と採集の生活をしていた彼ら。
その中の「月のタカ」という血族たちは、
最近見知らぬ男たちの襲撃を受け、
生き残りの者たちは安全な「よきところ」を求めて移動していました。
その中の一人の少女ノリが、
ある夜夢で<月のタカ>からのお告げを受けます。
リーダーでも大人でもない少女の言葉が
受け入れられることのない事を身に沁みて分かっていた彼女は、
従弟の少年スーズとともに、
移動の足手まといとされて置き去りにされていた幼い子供達と共に、
こっそりとお告げに従って、
子供達だけで旅立つのでした。

この物語は大きく三つに分かれています。
最初は、ノリとスーズを軸にして、
幼い子供たちを率いて生きる道を模索していくというもの。
次が、
彼らが率いていた子供たちの中の一人、
勇ましい自分の姿を夢想してばかりいる少年コーを軸に、
最後に、
少女マナを軸にして物語が語られ、
三つの物語それぞれに子供達の精神的な成長が描かれます。
もちろん、
この血族たちの流浪の物語が本流にあるんですけどね。

そして作中には、
創世記の神話が19章織り込まれていて、
これが作品の味わいに深みを出しています。
この昔話だけを拾い読みしても十分面白いぐらいですね。

児童向けの作品ですので、
上下巻とはいえ比較的あっさりしてます。
が、逆にこのあっさり加減が、
作中に挿入された素朴な神話をより引き立ててるような気もしました。
あっさりとした描写がいろいろ想像をたくましくする余裕を生んでくれて、
読んでて楽しくて、
あたかも彼らと旅を共にしているようなドキドキ感がありました。

とにかく、
味わいがあって、かつ楽しかったですね。
幾多の困難を乗り越え、小さな一歩一歩を刻んで行く。
大袈裟でもなく、「ひねり」のけれん味もなく、
ホント、
彼らと共に喜怒哀楽を楽しんでひたすら楽しめました。
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 2015_02_22


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