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レベッカ・ブラウン「家庭の医学」



金曜企画「痛・病」
三冊目は、看取。

レベッカ・ブラウンは、
わたし調べマイナー度ランキングでは
かなり下位。
人気があるのか、
日本での出版数が多いのか、
ブログなどで感想を書きたくなるからなのか、
あるいは、
「レベッカ」と「ブラウン」を別々に検索されてしまったのか。
真相はわかりませんが。
なので、他の作品を紹介するのはずっと後になりそう。
ちなみに
ウィリアム・モリスとマーガレット・ミラーの間の順位でした。

レベッカ・ブラウン「家庭の医学」
朝日新聞社

これ、良かったです。
すごく良かったです。
うーん、どっぷりと余韻に浸ってしまうような良さでした。

末期がんの母親。
母を看病する娘を主人公にした物語ですね。
始まりはのんびりと、
単に体調が悪いだけだと思っていたのだけど……。
病院での検査の結果も、まだ受けとめる側には信じられない思いと、
治癒への望みがあるのだけど、
すでに無数に転移していることがわかった瞬間から、
終りが始まるんですね。

各章に付けられた
「貧血」「転移」「化学療法」「耐性」「モルヒネ」
などという硬質なタイトルと、
章の初めに掲げられた、
辞書からそのまま引いてきたようなその言葉の意味。

そして、なんだろ、
非情の情というのかなぁ。
「泣かせ」の一切入らない文章が、すっごくリアルでした。
末期がんの母親の死を看取るという、
こりゃどう考えてもヘビーな内容を、
すごくシンプルに描写してあるんですよね。
娘としての感情も、
ものすごく抑制した表現で表されてて、
きっと死に面した人と対峙する時って、
自分の感情がメインではないんだろうなって思わずにはいられませんでした。

この作品を読んでて、
「似てる」ということではないんだけど、
壇一雄の「リツ子、その死」を思い出しちゃいました。
主人公がリツ子の汚物を海に捨てに行く
というシーンが浮かんできたんですが、
これはもしかしたら
佐藤浩市主演のドラマ「リツ子、その愛その死」
の中のシーンだったかも知れません。
捨てる途中で汚物が手についてしまって、
慌てて海で手を洗うというシーンだったんですが、
これにも同じ非情の情があると思うんですよね。

いや~、
「家庭の医学」
薄い本で、簡潔な文章でしたが、
ものすごく手強い本でした。
(2002年12月17日)
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