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蟻の革命


ベルナール・ウェルベル「蟻の革命」







ベルナール・ウェルベル
「蟻の革命」
角川文庫
作者あとがき込みで790ページ、税別1143円。
高い!文庫の癖に高すぎる!
って、それはさておき。

「蟻」「蟻の時代」の完結編。
どうやら恐ろしく間をあけての翻訳・刊行だったようですが、
作品自体は最近書かれたものではないみたいですね。
角川文庫の裏表紙の説明に
「痛恨の刊行中止事件から七年」とありますが、
それがどういう事件だったのかわかりません。
「蟻」「蟻の時代」を出してた「ジャンニ・コミュニケーションズ」という出版社自体に関することなのかも。

まま、それはどうでもいいんですけど、
はふ~、読み終わりました…。
相変わらず面白いです。
特に蟻たちの行動のくだりは面白いですね。
今回はいままで以上に物語が暴走するので、
ところどころ、
もうついていけないか…
と思ったりもしたんですけど、
なんだかんだ言ってやっぱり面白くて読了しちゃいました。

物語は、
19歳の少女ジェリーが森で散歩中、渓谷の底へ落ちてしまい、
そこで偶然エドモン・ウェルズ著の
「相対的かつ絶対的知の百科事典(エンサイクロペディア)」第三巻
を拾うところから始まります。
ジェリーは、声楽の恩師の死の痛手から抜け切れず、
内にこもるようになって久しく、
家でも学校でも浮いている状態にあります。

ジェリーが谷底で「相対的かつ絶対的知の百科事典」を拾った翌日、
同じ森の中で彼女の父親が不審な死を迎えます。
それは、
彼が森の中で、
鏡張りの高さ三メートルほどのピラミッドを発見した直後の事でした。
ぶーんという羽音と、
首筋へのちくりとした痛み、
そこへ反射的に手を伸ばそうとしたのがジェリーの父親の最後だったのです。

「蟻」シリーズをご存知の方ならば、
当然期待されてるのが
赤アリたちの物語の方ではないかと思いますが、
もちろん本書もジェリーの物語と共に、
赤アリの物語が展開されます。

「蟻の革命」のもう一人のヒロインは、
元ベル・オ・カンの兵隊アリで、
「指」の世界から故郷へ戻る途中の103683号です。
ベル・オ・カンというのは赤アリ連合の中央都市であり、
「蟻」シリーズではおなじみの巨大地下帝国のこと。
「指」というのは、蟻たちから見た人間のことです。

103683号(長いので途中から103号と呼ぶようになります)は、
蟻と「指」の橋渡しとなるべく、
強い使命感に燃えて、危険な長い旅を始めます。

この二つの物語の間に挿入されるのは
「相対的かつ絶対的知の百科事典」の中の記事。
これが、
二つの物語に添う形で、または一見唐突な形で、
さまざまな知識を披露してくれるんです。
「星占い」と題されたマヤ文明における予言カレンダーについてとか、
「パンのレシピ」「任意の三角形」「子供十字軍」
ピレネーにおける「未婚者対策」「尺度の問題」「カードゲーム」などなど。
これらがまたやたら面白かったりして。ふふ。

さて、
人間の物語は、ジェリーがロックバンドに加入し、
コンサートから高校を占拠しての非暴力革命を目指すという、
またなんだか凄い展開を見せます。
蟻の物語の方も、
103号が旅の仲間を見つけ、
「指」との生活の間に蓄えた知識と「火」の力を持って、
すっごい展開の旅となっていきます。

……しかしまて、
たしか本書の裏表紙には
「人類史上初めてのアリ裁判が始まった」
なんて紹介されてるんですが、
読んでも読んでも、なかなかそういう展開になりそうもないんです。
ふふっ、
この裏表紙の紹介文を書いた人も、すごいところから紹介するのね…と、
思わず笑っちゃいましたよ。
もちろん、裁判もありますが、
かなり読み進めた箇所にやっと出てくるんですから。

「蟻」を初めて読んだ時のあの興奮と衝撃にまでは到底至りませんが、
なるほど完結編に相応しい奇想天外にして、
知的でおバカな作品に仕上がってました。
あ~面白かった♪

そうそう、
この本で知ったんですが、
ウェルベルの「蟻」シリーズ以外の作品、
「タナトノート」「われらの父の父」も、
どちらも三部作になるんだとか。
うひ~。今からすっごく楽しみです。(2003年10月29日)




こっちの転載については、ほとんど加筆の必要はないかな?

最後に書いてる
「タナトノート」と「われらの父の父」についての感想も
後日紹介できると思います。
が、結局、この二つの作品については、
今だ続編が出版されたという話を聞きませんが、どうなったんでしょうか?

とりあえず、明日は
わたし調べマイナー度3位の
ジャメイカ・キンケイドの本の感想を
転載します。

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 2014_09_08


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