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大須賀乙字の俳句(~T3)



七 碧梧桐との訣別(大正元年~四年)

明治四十五年から大正三年の大須賀乙字の句


火遊びの我れ一人ゐしは枯野かな 乙字
大正三年の作。
大須賀乙字の句の中でも有名な句なんだと思います。
少年時代の回想と、
現在の枯野に立つ自分とがふっと交わる、
荒涼とした心象を描き出した境涯性の強い一句。
この句について乙字は
同年十一月に大江瑞光に宛てた手紙に
これは小生の少年時の姿です、
かういふ叙景ではない抒情的の句は數多く作るものではないやうです、
敢へてそこを覗はず自然產るゝ時のあるのを待つ方がいゝと思ひます

と、書いてます。
でも、多く作るものではないとは言いながら、
境涯俳句を作るべきではないとは言っていないわけで。
それは後に村上鬼城を激賞したところからも
覗えるところだろうと思います。
実際、乙字自身もこの句を気に入っていたらしく、
染筆を乞われるとよくこの句をしたためたという話。

ちなみに、一応明治四十五年から大正三年とは書きましたが、
以下の句は、すべて大正三年に作られたもの。
その前の二年は、
前にも書いたけど、ほとんど句がないんですよ。


火の山の暮れ映ゆる花菜一望に 乙字

梅雨寒やこの頃棟にゐつく鳥 乙字

亡き父しのぶ曝書の吾れの笠の影 乙字

 里にて療養の病妻にいひ遣はす
行々子裏田夕風に吹かるゝな 乙字

蚊にむせて樹下掃く母を帰省しぬ 乙字

竹むらに冬日こんこんとさす一村 乙字

行李明けて形見皆読む小夜千鳥 乙字

ひつひつと冬木鳴る丘の夕日かな(月山登山) 乙字

笹床を月てらしをり風の音(月山登山) 乙字

蜻蛉に茫々と沼を拓きをり(月山登山) 乙字
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 2015_02_08


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