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「平成俳壇」春の最初の日の暮れて



前回に引き続いて、
「角川俳句」2月号の感想。
読者投稿欄である「平成俳壇」から。

題詠(きのこ・坊城俊樹選)に、
面白い句がありました。
雨よりも濡れて滑茸群れてをり 辻梓渕
特選の句でした。
これを平仮名に開くと
「あめよりもぬれてなめたけむれてをり」
ああ、なんてぬめぬめした字面だろうか。
これを声に出してみて欲しい。
ね。
もっとぬめぬめになる。
しかし、この「滑茸」は
いわゆる「なめ茸」じゃなくて「滑子」だね。
「なめ茸」の材料のエノキは、ぬめぬめ感無いし。

教卓にきのこ遅刻の子がふたり 松井トシ
さて、題詠からもう一句書かせて欲しい。
実は、この句を一目見た時に、
教壇にきのこ遅刻の子がふたり
と見間違ってしまって、
教壇に立たされている二人の子供が浮かんじゃって
面白すぎると思っちゃったの。
昭和も前半かなあ。
「となりのトトロ」に
田植休みってのがあったけど、
きのこ遅刻もあるのか…
いや、無いから叱られて立たされてるのか
と、
ここまでしっかり楽しんでから、
教壇ではなくて教卓だったと気が付いた次第。
教卓にきのこ/遅刻の子がふたり
ということですね。
しかし、やっぱり遅刻の理由はきのこなのか。

以下は
平成俳壇の自由詠から。

白線はルールの始め運動会 齋藤眞一郎
出口善子氏の「推薦」。
(推薦は、一番いいやつグループらしい)
「白線はルールの始め」ってぐっとくるフレーズだなぁ。
下五の「運動会」が
わたしの好みからすると、やや最後に答合せっぽくて
どうにかならないかと思わなくもないけど。

火の奥に火の立ち上る寒さかな 國分稔
この句は名村佐智子、嶋田麻紀両氏からの推薦。
焚火か何か、
とにかく屋外で、
ある程度の大きさの、
でも、一人で何とかできる程度の大きさの火と見ました。
シンプルな言葉のみで火の力強さ、
冬の冷たい風と乾いた空気とか出てますね。
ちょっと上手すぎるか
というのが難点じゃないかと思える上手さ。

突堤に寝かす自転車鯊日和 中かつえ
こちらは星野高士氏の推薦。
イイですね。イイ雰囲気。
鯊日和とは、鯊釣りにもってこいの上天気という秋の季語。
わたしは釣りもしないし、海の近くにも住んでないんですが、
まさに天高し、というような
気持のいい秋晴れの一日が浮かんで来ます。
風が強いんでしょうね。乗って来た自転車を倒してるのって。
自転車が倒れるぐらい風が強く吹くことを知ってるという
常連さんですね。
人の姿も空の姿も出てこないけど、
しっかり浮かんできます。

咳烈し痰といふ字に火が二つ 大森蛍子
最後は嶋田麻紀氏の推薦の句。
「痰といふ字に火が二つ」
「いかにもひどい咳込みよう。
痰という字に火が二つあるように痰を伴う咳なのだ」
と、嶋田氏の評の中にありますが、
いや、ほんとに。
「激し」ではなくて「烈し」という言葉が
もう、喉ももうすぐ裂けそう。
…って、
そんな咳をしながら、
蛍子さん、何してはるんですか…
と、突っ込みたくなるわたし。
いや、わかります、わかります。
風邪薬を飲もうと手にとって、
パッケージに「痰」ってかいてあったのね。
で、それを見て、
あ、火が二つ
と発見した、と。
何その突然の冷静さ。
でもそういう、個人的火急の折に、
ふいにヘンなことが気になって仕方ないことありますよね。
発熱してやばい
という時に、
あ、月が変わったのにカレンダー先月のままだ
って気が付くとか。
ちょっと違うか。

そんな感じで、「角川俳句」2月号の感想を終ります。
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 2015_02_04


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