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アフルー 憎まれっ子奮闘記


フランツ=オリヴィエ・ジーズベール
「アフルー 憎まれっ子奮闘記」

「アフルー」で検索すると、
この本の感想を書いてらっしゃるブログを発見。
ちょっとうれしくなりました。
以下が放置自サイトにある文章ですが、
これは旧読書感想サイトに書いていたものに、2005年ぐらいに手を加えてアップしたもの。
これをアップした当時も、誰も何も書いてないなぁと思って
感想をアップした企画の一つでした。




「現代版にんじんの従兄弟」

「にんじん」といえば、アレです。
ルナール作のアレ。
なんて書いてますが、
実は私の幼い頃の愛読書のひとつでした。
もちろん子供向けにリライトされたものですが。
これがね、随所にくすくす笑えるエピソード満載の、
割と愉快系の作品だったと思います。
なにしろ、にんじん少年がまたうそつきだわずるいわ不潔だわと
いいところ無し。
子どもの頃に読んだもので、
子どもがただ単にいたいけな小動物ではないことを
自分が一番よく知ってるからこそ、笑って読めたのかなぁ。
大人になって、ネットでいろんな方の「にんじん」に対する感想を見て、
こんなに嫌われてた本だったのかと愕然としましたよ。
たしかに母親のにんじんに対するあの冷たい仕打ちは酷すぎるし、
格別それに関する決着もつかないし。
でも…面白かったのになぁ…と、今でもやっぱり首を傾げております。
母親に愛されたいと熱望しながらも、
愛されることが出来なかった赤毛の少年の暗く悲惨な物語、
みたいなイメージが世間にはあるのでしょうか?
それとも本当はそんなお話だったの?
これはぜひ、いつか信頼おける出版社の完訳ものを読んで見なければ、ですね。

と、いうのは長い前振り。今回お薦めする一品は、

フランツ=オリヴィエ・ジーズベール
「アフルー 憎まれっ子奮闘記」集英社

この本は
アカデミー・フランセーズ小説大賞なるよくわかんない賞を貰って、
本国フランスではベストセラーとなったという本です。
ちなみにこのアカデミー・フランセーズ小説大賞は、
古くはサン=テグジュベリ、
他にもミシェル・トゥルニエ、アメリー・ノートン、パスカル・キニャールらが受賞しているようです。
情報が余り無い…。
今でも何やら「ふらんすはあまりに遠し」の感がありますね。
あたらしい背広を着てもしょうがないし。とほほ。
以下の感想は、2001年7月21日読了時のものに少々手を加えております。

「おまえはよくよく惨めなことに出遭うように生まれついたんだよ」
というのは主人公の少年が母親からよく言われる言葉。
この「アフルー」という見なれない言葉の意味は、
「恐ろしい」「おぞましい」というようなものらしいです。
その名前を冠したこの本は、
一人の少年の生誕の時のエピソードからはじまります。
難産の挙句、
医者が鉗子で引っ張り出そうとして、
頭をいびつにし、
片目を潰し、
片方の足に歩行障害を残した。
それだけならばひどく不幸な事故だったところに、
医者の不手際に痛めつけられた母親が逆上して
医者が睾丸を片方失うほど何度も陰部を蹴りつけて、
後日医者から訴訟を起された…
なんて、もう唖然とするしかないよね。

こんな出生から始まる物語なので、さぞかしトンデモ本かと思いきや、
「ヘン」さを売りにしたようなとぼけた本とはちょっと違います。
ストーリーはこの少年アリスティードが
母からも愛されず、あちらこちらとたらい回しにされ、放浪しすると言うもの。父親は失踪、母親からは疎まれ、
果ては人殺しの嫌疑さえかけられてしまうアリスティード。
しかし、ここまで悲惨なのに、
当のアリスティードが飄々としてる所為で、
ウェットな悲惨さがのしかかってくるような重さは感じられないの。
へんな言い方かも知れないけれど、
その辺りがなんともフランスの小説という感じがいたします。

後書きでいみじくも
「現代版にんじんの従兄弟」
というフレーズが登場しますが、まさにその言葉がぴったり!と言う感じ。
でもね、
人間の愚劣さ、不条理さを描き出してるのに、
人間に対する愛にあふれてるんですよ。
超感動!というものではないけれど、
埋もれたまま忘れ去るにはちょっと惜しい一冊です。
しかし、
ネットで検索かけても、びっくりするほど当りがないぐらいマイナーな本。
ダメ?




以上が転載したものです。
適当に改行してあります。

文中に書いていた「にんじん」について。
その後、子供向けではない、ルナールの「にんじん」も読みました。
子供向けの本とはやっぱり違いますね。
まず、暴力性が消されてます。子供向けのわたしの読んだやつでは。
にんじんへの、ではなくてにんじんの暴力性。
これがあるとないとで、やっぱり全然違いますよね。
今度はわたしが大人になったから、
余計に大人へ視線が向くせいもあるかも知れませんが、
どう考えてもにんじんの父親が酷い。
たしかににんじんの母親ルピック夫人ははヤバイ人です。
でも、的外れなフォローを時々するだけの父親は
ルピック夫人以上にヒドイ親な気がします。
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 2014_09_06


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