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ジョナサン・フランゼン「コレクションズ」



ジョナサン・フランゼン「コレクションズ」





ジョナサン・フランゼン「コレクションズ」
新潮社

ううっ、これはものすごかったです。
ひりひりするぐらい肌感覚に訴えてくる痛み、
激しく交錯するありとあらゆる未整理の感情。
圧倒されまくりでした。

この作品は、一つの家族の物語です。
アルツハイマーをわずらったアルフレッドとその妻イーニッド。
物語は彼らの不安に満ちた日常の描写から始まります。
病気の夫の介護をしている妻も、介護される夫も、
現在の状況を受け入れることが出来ずに
苛立ちと不安で押しつぶされそうな日々なのです。

彼らの三人の子供たちは、
現在それぞれ実家から離れた場所で独立していますが、
彼らもまたさまざまな問題を抱えています。
第二章では次男チップの現状が、
第三章では長男ゲイリーの現状が語られます。
チップは大学教授の座を、
一人の女学生との性交渉とその後のストーカー行為によって失い
現在は無為の日々を過しており、
ゲイリーは地方銀行の部長として社会的には成功を収めつつも、
家庭内では不遇をかこっているのでした。

第五章では末娘デニースにスポットライトがあたります。
才能溢れる料理人として成功し、
比較的子供たちの中では精神的にも安定しているように思われた彼女も、
やはり様々な問題を抱えているのです。

老夫婦が、船旅の前に子供たちに逢いに行き、
(多分最後になるだろう)今年のクリスマスには、
我が家で全員集ってクリスマスを祝って欲しいという願いを伝えますが、
ソレだけのことが実はさまざまな障害によって、
多分実現できないだろうという雰囲気なんです。

私が作中一番衝撃を受けたのが、
アルツハイマーで混乱している
父親の視点で語られる物事のくだりでしょうか。
とにかくものすごい迫力がありました。

ラストの収まり方がまた、
シニカルながらなかなかあったかくて良いんですよ。
これはかなりお薦めの一冊です。
(2003年1月5日)
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 2015_02_03


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