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日いちにち春が近くて「俳句」感想



ここのところ、
どっぷり短歌にひたっているので
逆に新鮮な気がしないでもないですが、
今日は「角川俳句」2月号の感想を。

特別企画の
「男の恋句、女の情句」
タイトルはいまひとつ良いと思えないけど、
けっこう楽しかったです。
ちなみにわたし自身は恋愛の句はほとんど詠みません。
まあ、同じ結社に両親がいるので、
気恥ずかしい、ということもあるかも。
俳句で詠んだ事は全て真実と信じているタイプの人に
「あらあら、そんな恋があったの」
とかニヤニヤされても
しんどいばっかりだし……
という感じで。

さて、これ以降、
好きな句を並べていきます。

乾坤の一切となり鷹去れり 正木ゆう子
いやー、鮮やか。
乾坤は、「乾坤一擲」の乾坤。
天地であり、陰陽であり、上巻と下巻、
つまり二つで一つの世界になるもの、なのかな。
雲一つない空を、一羽の鷹が飛んで行く景。
その堂々とした姿とスピードが、
瞬間的に世界の全てになったって感じでしょうか。
「乾坤の一切」の音の感じも鋭くていいなぁ。
「天地(あまつち)」じゃ、この鋭さはない。

山猫になりにゆく猫木の葉飛ぶ 西山睦
猫がさー、山に行ったからって山猫にはならないよね
というつっこみは無粋。
(といいつつ書いてるな)
作者は初冬のある日、山の方へ歩いて行く猫を見た。
多分、それだけを詠んだ句だと思うんだけど、
「山猫になりにゆく猫」だって
作者は直感的にそう思った、と。
猫がさー、山に(略)
的な、話ではないんだよ。
作者自身が本当は山猫になりたいんだ。

という風に読みましたが、どうなんだろう。

だれもみな母なきよはひ雪螢 橋本榮治
母恋系の詩はズルイと思うの。
よっぽどじゃない限り、誰もが身につまされて
グッと来ざるを得ないもん。
と、いう
わたしのひねくれた色眼鏡を介しても
この句はグッとくる。
もう、すでにその齢(よはひ)に達している人も、
いつか、その齢になる筈の人も、
そんなことは考えたことがなかった人も
「だれもみな母なきよはひ」に到達するんだよね。
下五に置かれた「雪螢」が
静謐な夜を感じさせて、
またぐぐっと読まされます。

薄氷ふいと鳥影よぎりけり 藤本夕衣
こういう、ささやかだけどやさしい世界に
ちゃんと目が留まる人って
いいなぁ。
水溜りか、水が張った何かが薄く凍った
小さな薄氷なんでしょうね。
そこに鳥影がよぎった、と。
小さな鳥影だったんだろうな。
「ふいと」は不意の「ふい」じゃなくて
オノマトペの「ふい」。
ふいっと
という軽さも、薄氷の淡さや鳥影の小ささに
よく響き合ってて
やさしくて、小さくて静かな世界が見えた感じでした。

駅前はバターの匂い冬はじまる 小林鮎美
うん、冬って匂いから始まるよね。
例えば、家の外に出て
鼻をすんって抜けるちょっと乾いたような匂いとか、
人の近くで、
繊維のほわっとする匂いとか。
駅前は、
こう言われて見ると、洋食屋さんの匂いは
冬のはじまりにぴったりかも知れない。
ちょっと心にも気温にも余裕がある
冬のはじまりの匂いだね。

という感じで今日は終り。
次回は「平成俳壇」の感想を書こうかと思ってます。
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 2015_02_02


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